白河市議会 > 2020-12-11 >
12月11日-02号

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  1. 白河市議会 2020-12-11
    12月11日-02号


    取得元: 白河市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-23
    令和 2年 12月 定例会          12月白河市議会定例会会議録 第2号---------------------------------------             令和2年12月11日 (金曜日)---------------------------------------議事日程 第2号         令和2年12月11日(金曜日) 午前10時00分開議第1 一般質問並びに上程議案に対する質疑---------------------------------------◯本日の会議に付した案件 議事日程第2号のとおり---------------------------------------◯出席議員 (24名)    1番 大木絵理     2番 吉見優一郎    3番 鈴木裕哉    4番 高畠 裕     5番 戸倉宏一     6番 荒井寿夫    7番 根本建一     8番 室井伸一     9番 緑川摂生   10番 柴原隆夫    11番 北野唯道    12番 水野谷正則   13番 佐川京子    14番 藤田文夫    15番 大花 務   16番 縄田角郎    17番 石名国光    18番 高橋光雄   19番 大竹功一    20番 筒井孝充    21番 山口耕治   22番 須藤博之    23番 深谷 弘    24番 菅原修一---------------------------------------◯説明のため出席した者   市長 鈴木和夫           副市長 圓谷光昭   市長公室長 鈴石敏明        総務部長 鈴木 正   市民生活部長 邊見正則       保健福祉部長 伊藤公一   産業部長 井上賢二         建設部長 鈴木由起彦   建設部文化財担当理事 鈴木 功   表郷庁舎振興事務所長 角田喜一   大信庁舎振興事務所長 常松喜彦   東庁舎振興事務所長 秦 啓太   会計管理者 森 正樹        水道部長 山崎 聡   参事兼総務課長 佐藤 伸      教育長 芳賀祐司   教育委員 瀧澤 学---------------------------------------◯事務局職員出席者   事務局長 齋藤 稔         事務局次長 佐川一広   事務局次長補佐兼庶務調査係長 星 嘉一   事務局次長補佐兼議事係長 鈴木雄二---------------------------------------     午前10時00分開議 ○菅原修一議長 おはようございます。定足数に達していますので、ただいまから会議を開きます。 12月定例会に受理しました請願1件、陳情2件は、お手元に配付しました請願・陳情文書表のとおり、所管の議会運営委員会及び教育福祉常任委員会に付託しました。--------------------------------------- △日程第1 一般質問並びに上程議案に対する質疑 ○菅原修一議長 日程第1、一般質問並びに上程議案に対する質疑を行います。 北野唯道議員。     〔北野唯道議員 登壇〕 ◆北野唯道議員 おはようございます。これより発言席より一般質問を行います。(発言席へ移動) ○菅原修一議長 北野唯道議員。 ◆北野唯道議員 まず、市長の思いと決意についてお伺いします。 昨年暮れに、12月8日、中国武漢で発生した新型コロナウイルスは、瞬く間に全世界へと広がり、日本国内においては、本年令和2年の年明けとともにクルーズ船での集団感染が発生し、こちらも瞬く間に全国に拡散、累計で17万3000人を超える感染者を数え、死亡者も2600人に迫る勢いであります。 このような中で、中学校における臨時休校の長期化、地域間の移動の自制、集会イベントの中止など、市民生活においてこれまでに誰も経験したことのないような不自由な生活を余儀なくされてきたところであります。まさしく今年はコロナで明け暮れた一年間であったと言っても過言ではない状況であります。 市長におかれましても、予定していた事業が思いどおりにできなかったと、さぞ歯がゆい思いをされてきたことと思います。こうした状況を踏まえ、令和2年を振り返り、この一年間の総括として市長の率直な思いをお示しいただきたいと思います。併せて、来年に向けての熱い決意や抱負をお聞かせいただければ幸いです。よろしくお願いします。 ○菅原修一議長 鈴木和夫市長。 ◎鈴木和夫市長 今、議員のおっしゃるように、今年はまさしくコロナに振り回された一年であったというふうに思っております。春先から急速に日本国中を黒い霧が一気に覆ってきたと、こういう感じであります。 特に思い出されるのは、3月初旬に国の官邸から一斉休校の指示が出ました。非常に奇異な感じを受け、当時の萩生田文部大臣もこれに抵抗したようであります。各地域地域で判断すればいいものを、なぜ官邸から一斉に休校の指示が出るのだろうということで、実は市長会でも随分もめたことがありますが、結局は、おおむねはこれに従ってやろうということでありますが、私は生徒の授業の時間は決してこれは削ってはいけないということでありますから、授業再開についても、県の方針よりも1週間早く再開をいたしました。というようなことは非常に今、印象に残るところでございます。 あるいは、まずは市民の夢、生命を守るということが大事でありますから、ともかく発熱外来等をつくらなければいけないということから、私自ら管内の町村長に電話をかけ、医師会長と毎日のように電話をしながら、厚生病院の院長とも話をしながら、厚生病院の敷地を借りて発熱外来棟を設置したということ。それに加えて、現在抗原検査もできると、こういう体制を整備したことが、市民の安全にも寄与しているのではないかと、こういうふうにも思っているところであります。 そしてまた、一番心配されるのは、飲食店街あるいは観光業に携わる方々、これが直接的なダメージを受けておりますので、何とかこの飲食店が維持されますよう、これは国県の手厚い補助金あるいは融資制度ができてまいりましたので、市ではクーポン券などを発行いたしましたが、これが結構大きい効果を発揮いたしまして、何とか今のところ持ちこたえているという状況でありますので、この状況が今後とも、何とかこの年を越して、来春まで何とか持ちこたえると、持ちこたえてほしいという、祈りにも似たそういう思いを持って今、状況を見詰めているところでありますし、もしこれが悪化すれば、さらなる経済対策として、今、国のほうでも3次補正を組んでおりますが、市としても何らかの対策を講じていくと、こういう思いであります。 そしてまた、これは常々部長会議等でも話をしているところでありますが、一番影響を受けるのは何だろうと。これは弱者であります。特にひとり親家庭についてはもろに影響を受けているということは数字上はっきりしておりますので、こういう弱者に対して様々な経済的支援を行うようにと、そして一人でも救うようにということを指示をしております。この数値は統計上なかなか出てこないわけであります。そういったことはきめ細かく、そういう、例えば学校に行けば、困った子供は何らかのSOSを出しているはずであります。あるいは家庭においても、地域社会においても何らかのことは発信しているはずでありますから、そういうことを敏感につかみながら、一人でも救うこと、これが行政の役割であろうということで、意を用いたところであります。 そしてまた、もう一つは、よく不要不急とこういうふうに言います。私は不要不急という言葉に非常に違和感を覚えます。 ほとんどの人間の生活はほとんど不要不急です。食べること、寝ること以外は不要不急と、働くこと、寝ること、食べること以外は不要ですね、これは。しかし、人間の経済の大部分は不要で成り立っているのです。スポーツ、文化、旅行。こういったもので成立しているわけです。それを抑え込んでしまったら、自分で自分の首を絞めることになりはしないかという懸念を持っておりました。 とりわけ文化やスポーツというのは、単にそれを楽しむというだけではなくて、人生において大きな意味を持つということであります。とりわけ文化芸術、スポーツは表でありますから、比較的できますが、文化芸術なんていうのはまさしく密の世界でありますから、こういうものが失われたらばどうなんだろうということに強い懸念を持ちましたから、何とかできる範囲でこの文化芸術活動を進めていこうということから、秋口以降、ビエンナーレ等々様々な文化活動を行ったということ。 そして何よりも、皆さん方の御協力で条例が可決をいたしましたが、思いやり条例、この前新聞に昨日出ましたが、全国でもつくっている県は、市町村クラスでは数自治体であります。これがつくったからどうかという問題ではなくて、市の姿勢として、差別中傷を行わないというのは人間の基本的な在り方でありますが、残念ながらしかし、今でも非常に中傷、匿名の誹謗中傷が相次いでいるそうであります。 我々は原発のときに大変な痛みを味わいました。県外に行ったら車に石がぶつけられていた。福島県の農産物が路上に散乱していたということがあります。それは現在も続いている。その我々が我々同士で相手を誹謗中傷してどうなるのという強い思いを持っておりましたので、この条例をつくろうと、そういう思いを致したわけでありますが、この条例が意味するところ、これについては、小中学校なんかでも校長先生が自ら朝の訓示で、挨拶でこのことを話しているようでありますが、徐々に市民の間に浸透しているようにも思っておりました。大変これはうれしく思っているところであります。 いずれにしても、私はこのコロナという問題は、我々がずっと近代文明をつくってきた、特に戦後、資本主義経済が格段に発展をしてきた、そして特に社会主義対資本主義という構図が、ソ連が崩壊して資本主義が圧倒的な勝利を勝ち得たというふうに言われておりますが、その資本主義の中に、実は大きい病があったというふうに捉えております。開発至上主義効率至上主義成果至上主義。こういったものがあるいは欲望資本主義といいますか、こういったものが何か大事なものを取り壊したのではないのか、自然の生態を壊しつつあるのではないか。そのしっぺ返しではないのかと。あるいは自然からの警鐘ではないのかというふうに思うところがあります。したがって、我々が社会を組み直していく必要があるあるいは資本主義の在り方をもう一度反省してみる必要があるのではないかということを考えるときがあります。 あるいは、大きく言えば、幸せとは何だろうとか、生きるという意味は何だろうとか、豊かさといえば何だろうかということを考え直すきっかけになったんだろうというふうに思っています。 なぜ東京に人が集まるんだろうか。仕事があるから。金が高いから。快適だから。しかし、それが幸せと直結するんだろうかということを、皆さん考えていると思います。その証拠に、地方でも仕事ができるなら地方で仕事をして、自然環境のいいところで子供を教育し、そしてスポーツ文化を楽しんで、地域の方々と触れ合いながら、こういう生活のほうがはるかに人間らしいんじゃないかというふうに、もともと思っていた人がいるわけでありますが、そういうことを実践し始まった人がいる。それが東京からの地方分散の流れであると、こういうふうに言われております。 まさしく私は、大変なこのコロナというのは人類にとっての災禍でありますし、大きな悲しみでもありますが、また、地方にとっては大きなチャンスであるとあるいは国をつくり変える大きなチャンスであるというふうに考えたほうがむしろいいと思います。 そういう意味で、じゃ、どうするのかというと、我々はもちろん、方向が大きく変える必要はないと思います。我々がこれまでやってきた産業の振興、それもしかし、従来型の産業振興ではなくて、情報通信型が中心となる産業、サービス業が中心となる産業に軸足を切り替えていくという産業振興の在り方が問われていく。そしてまた同時に、必要なのは今言ったあるいは子育てですね。これも我々は相当程度実践してきたつもりでありますが、さらにきめ細かい子育て制度というものが必要ではないのかと。 あるいは文化というもの、先ほど言いましたが、私は文化というものは非常に大きい力を持ってきているというふうに思っています。文化の必要なところは東京ではなくて、地方にこそあるというふうに思います。小さな劇団であれ、小さな芸能であれ、小さなお祭りであれ、それは地域にとっての誇りであります。それが地域にとって生きるものの愛着にもつながっていると思います。そういった意味で、こういう文化の重要性。 そしてまた、特にここは強く訴えるべきは、我々のここ10年来の、15年来のあるいは20年来の経済構造改革というのは何をしてきたのか。 ここで今回のこのコロナで露呈したのは、医療経済がいかに貧弱であったかということですね。あるいは保健所体制がいかに貧弱であったか。保健所も統合に次ぐ統合をしてきました。病院も効率性の名の下に、どんどんどんどん地方の病院が減ってきました。あるいは行政職員もそうです。行政改革の名の下に、数を減らせばいいんだ、職員の数を減らせばいいんだと、こういう論調でした。しかし、どうでしょうか。3.11の災害のときにはマンパワーが不足して大変な思いをした。あるいは今度もそうです。このコロナでもって保健所の職員は疲弊し切っている。エッセンシャルワーカーの最たる医者、看護師、介護士、これももう疲労困憊である。こういった社会を支える最も大事な、社会的共通資本と言った学者がおりますが、まさしく社会の基盤を支える病院、医療というものがいかに弱かったかということを露骨に、残酷なほどこれは今示しているわけでありますから、こういうものに力を入れていくこと。当然、開業医の確保、そしてそれと白河厚生病院あるいは白河病院あるいは会田病院との連携がいかに大事かと、こういったことを我々は再認識する必要があるということを今回で学んだわけであります。 いずれにしても、そしてまた、これもまた注意すべきは、我々は対面する生活で20万年、30万年を生きてきました。対面する、密になることによって集団生活を送ってきました。これが駄目だということであります。しかし、駄目だということでは駄目です。そんなことで人間の生活が送れるわけがない。宗教も教育も、企業も全て対面でやってきました。これが対面では駄目だというふうになったらどうするのでしょうか。私はそれはあり得ないと思います。必ず対面に戻ってくると思います。部分的にはテレワークあるいはリモート会議でできるでしょう。しかし、最後はやはり人間の顔と顔であります。その場の雰囲気であります。その人の目と顔の表情であります。その顔と目の表情によって、人間は相手の気持ちをすくい取るわけでありますから、これは必ず消えることはないというふうに思っております。 いずれワクチンとか推進薬ができれば、一定以下にこれが収まれば、もちろん前のようには戻らないかもしれませんが、大事なことはやはり人が集まるということはそれは消えないというふうに思っておりますし、地方都市においてはなおさらそれが必要であるということから、そういうことも含めながら、新しいアフターコロナと言われておりますが、これは全く変わるわけではないわけであります。もちろんデジタル化によって変わる部分と、このアフターコロナによって変わる部分と両方ありますが、それをクリアしながら、ともかく今言った白河の様々、今まで以上に必要なところに必要な分野に、人とお金を投資をしていくということが、なお一層大事になってくる。そして結論から言えば、恐らく大きい流れは首都圏から地方へと流れていくであろう、そのために必要な条件を我々が備え得ることができるかどうかにかかっていると思います。それは我々、私が市長であり、皆さんが議員であれ、その方々がつくるわけではない、市民一人一人がそういう思いを持つことができるかどうかにかかっていると思います。 そしてまた、白河は、その受け入れる条件としてふさわしい環境を備えていると私は自負しておりますので、もちろん心配ではありますが、逆に新しい時代が巡ってきたと、地方が主役になる時代が巡ってきたということを強く感じ取っている昨今でもあります。 ともかくこの冬を乗り切り、来春になればまた状況も変わってくると思いますので、職員と共々、明年度の新規予算の編成作業を進めている段階でありますので、少しでも将来のともしびをともし続けながら、白河が進んでいくような政策に全力を挙げてまいる考えであります。 ○菅原修一議長 北野唯道議員。 ◆北野唯道議員 大変熱い思いのお話、ありがとうございました。 次に、コロナの影響による市財政や実施事業などへの影響について、今年度に予定されていた事業などでコロナウイルスの影響により中止や縮小、延期を余儀なくされたものにはどのようなものがあるか。また、来年度におけるそれらの事業の対応を各部長はどのように考えているか、お伺いします。 ○菅原修一議長 鈴木総務部長。 ◎鈴木正総務部長 新型コロナウイルスの感染拡大により、今年度において中止または縮小したイベント等の、12月補正予算で整理した事業については、中止した事業32件で4957万3000円の減額、縮小した事業で12件で1415万円の減額、合計44件で6372万3000円の減額となっております。 また、12月補正後に中止または縮小が決定した事業については、今後、事業費等を精査し、3月補正で減額したいと考えております。 なお、具体的なイベント等については、各部所長から答弁をさせていただきます。 ○菅原修一議長 鈴石市長公室長。 ◎鈴石敏明市長公室長 市長公室では、市民芸能大会及び市総合美術展覧会について、主催団体が中止を決定しており、109万円を3月補正予算で減額する予定でおります。 また、宝塚歌劇団全国ツアー白河公演についても、劇団側の判断で中止されましたが、事業費については、来年2月フランチェスコ・メーリテノールリサイタルと一括計上しているため、その事業費が確定した後に不用額を減額する予定でおります。 来年度につきましては、文化芸術は人々に感動と希望をもたらし、日常生活に潤いや生きがいを感じさせてくれるものであり、コロナ禍にこそ必要と思われることから、今後の感染状況等を踏まえて、主催団体と協議し、できる限り実施してまいりたいと考えております。 ○菅原修一議長 邊見市民生活部長。 ◎邊見正則市民生活部長 市民生活部では、市内一斉清掃、消防ポンプ操法大会交通安全鼓笛パレードなどの事業を中止し、12月補正予算にて8事業で573万3000円を減額したところでございます。また、1月に実施予定の消防出初め式についても、新型コロナウイルス感染状況を考慮し、中止したところです。 来年度の市内一斉清掃は、市環境衛生委員会との協議により検討してまいります。消防ポンプ操法大会は、マスクの着用など基本的な感染予防対策と、来賓や参加者の規模縮小などの拡大防止策を講じ、事業実施に向けて検討してまいりたいと考えております。 ○菅原修一議長 伊藤保健福祉部長。 ◎伊藤公一保健福祉部長 保健福祉部では、敬老会をはじめ、子育てなるほどバスツアー事業など計3事業を中止し、12月補正予算において2万8000円を減額したところです。 なお、敬老会につきましては式典を中止し、記念品を対象者の安否確認を含めた郵送により配布したところであります。 次に、縮小した事業ですが、市民検診、すこやか相談発達支援事業など、計23事業を縮小し、12月補正予算において815万2000円を減額したところです。なお、市民検診のうち、特定健診や胃がん、肺がん検診などの集団検診は、5、6月分を中止し、7月から電話による予約制で実施しました。 来年度における事業の開催につきましては、今後の感染状況とワクチンの実用化の状況などを踏まえ、判断してまいります。 ○菅原修一議長 井上産業部長
    井上賢二産業部長 産業部では、小峰城桜まつりやしらかわキャラ市、戸田ふるさとまつりなどが中心となり、12月補正予算において、計7件の事業で1541万2000円を減額したところでございます。また、中止が決定した白河だるま市や関まつりに係る負担金などは、3月補正予算において減額する予定です。 なお、これらの事業を来年度実施する場合は、感染状況を踏まえ、実行委員会などと協議しながら、来場者の体温測定や手指の消毒、マスクの着用を徹底し、必要に応じて人数制限や感染流行地域からの訪問を控えていただくなどの対策を講じてまいります。 ○菅原修一議長 鈴木建設部長。 ◎鈴木由起彦建設部長 建設部では、omochaフリマ事業街なか定期座禅会、小学生を対象とした景観学習事業、小峰城歴史館今井珠泉展の計4件の事業を中止し、12月補正予算において、omochaフリマ事業65万円を減額したところであります。 また、中心市街地活性化事業学生チャレンジショップについては、春から秋にかけて年6回の開催を予定しておりましたが、生徒や来場者の安全を考慮し、年1回とし、11月に開催しております。 ぐるり白河文化遺産めぐりツアーについては、春秋、年2回の開催を予定しておりましたが、春の開催を見送り、秋の開催についても、10月の台風14号の接近に伴い、やむを得ず中止をいたしました。 引き続き感染拡大防止対策を徹底し、各事業の実施や各施設の運営に取り組んでいくとともに、来年度につきましても、事業内容、開催時の感染状況や関係団体の意見等も踏まえ、事業の実施について検討してまいります。 ○菅原修一議長 芳賀教育長。 ◎芳賀祐司教育長 教育委員会では、キッズシアター演劇教室舞台芸術鑑賞事業、しらかわ駅伝競走大会などの事業が中止となり、12月補正において、9件の事業で1913万6000円を減額したところであります。 また、公民館事業では、公民館習作展や公民館発表会、公民館文化祭などの4事業を中止し、さらには公民館が主催する44教室のうち16教室の開催を中止し、12月補正予算において313万3000円を減額したところであります。 来年度につきましては、開催時期の感染状況を踏まえ、可能な限り実施する方向で検討してまいりたいと考えております。 ○菅原修一議長 角田表郷所長。 ◎角田喜一表郷庁舎振興事務所長 表郷庁舎では、白河天狗山旗争奪東北関東選抜壮年軟式野球大会ふるさと白河表郷まつり及び壮年ソフトボール大会などの夏期体育事業について中止となり、12月補正で合計206万2000円を減額したところであります。 また、1月に予定していた交通安全たこあげ大会についても中止となりました。 来年度については、感染状況などを考慮し、開催するかどうかを検討したいと思いますが、子供から高齢者まで幅広い世代の方が来場するイベントもありますので、開催する場合には、体温測定やマスク着用など、十分な感染対策を講じる必要があると考えております。 ○菅原修一議長 常松大信所長。 ◎常松喜彦大信庁舎振興事務所長 大信庁舎では、権太倉山山開き白河地区中学校親善野球大会、ふるさと川まつりの3事業が中止となりました。12月補正予算におきまして115万円を減額したところであります。 来年度につきましては、開催時期の感染状況を見極め、予防対策が確実に図られるのかあるいはワクチンの実用化など予防環境が整備されているのかなどを総合的に考慮し、それぞれの実施団体と開催について協議してまいりたいと考えております。 ○菅原修一議長 秦東所長。 ◎秦啓太東庁舎振興事務所長 東庁舎では、しらかわ郷里マラソン、サンライズひがしフェスティバル及び東地域球技大会の3つのイベントを中止し、12月補正において270万円を減額したところであります。 来年度の実施の是非につきましては、各イベントの開催時期の感染状況等を踏まえ、最終的には実行委員会や関係団体と協議し決定することとなりますが、当面はイベントごとに感染症対策マニュアルを作成するなど、実施に向けた準備を進めてまいりたいと考えております。 ○菅原修一議長 北野唯道議員。 ◆北野唯道議員 大変ありがとうございます。 次に、若者定住意欲対策についてお伺いします。 人口減少の地域によって過疎化が進み、限界集落ができている、白河市全体を見ると中心地、村部に区分すると高齢化対策と若者対策に区分することができる。これから急速に高齢化社会を迎え、医療、健康管理、寝たきり老人の介護、特別養護施設、元気な老人の就業など、きめ細かな行政サービスが一層要求される。 一方、これからの白河市を繁栄させるための若者たちの定住とやる気をいかに引き出すか、若者にとってこの白河は本当に魅力的であるのか、定住意欲が湧き出てくるのか。行政は、細心の注意をもって臨まなければならない。このためには、若者の意見を行政にいかに反映させるかが問題である。産業の振興をはじめ、学校教育、さらには社会教育などの立場からも、あらゆる面にわたって、リーダー研修やその他の会合の機会を多く持って、それから、いろいろな意見を吸収し、これを行政で反映させる努力をしなければならない。 お伺いします。ただいま私が申し上げた若者定住意欲に対しての、市はどのように考えているかお伺いします。 ○菅原修一議長 鈴石市長公室長。 ◎鈴石敏明市長公室長 急速に進み続ける人口減少社会において、定住人口の維持増加策は、地方都市が持続可能な地域づくりを進める上で重要な課題となっております。特に、若者が大学への進学等を機に大都市へ転出し地元に戻らないことが、定住人口減少の主たる要因となっており、地域を支える若者たちの定住化に向けた対策が求められております。 本市においても、高校3年生である18歳とその5年後、23歳になったときの人口を単純比較すると、直近3か年の平均で約22%減少しており、中でも女性の割合が男性の2倍となっております。 このことから、市では、地域に根を張る中小企業の支援や、積極的な企業誘致等による雇用創出、安心して結婚、出産、子育てができる環境づくり、さらには、白河の歴史・文化を分かりやすく紹介した手引書「れきしら」を活用した小中学生に対する郷土愛の醸成など、若者の地元定着を促す取組を進めております。 また、若者にとって魅力あるまちづくりを進めていくには、その世代のニーズや意見に耳を傾け、施策に反映していくことが大切であると考え、市内全ての中学校でしらかわ未来フォーラムを開催し、市長と生徒がじかに対話する場を設けることや、高校生が独自のイベントや地域課題解決のためボランティア活動等を行う拠点、コミュニティ・カフェエマノンの支援などを行ってまいりました。 今後も、こうした学校教育や社会教育の場に加え、大学のゼミ活動等を誘致するまちラボ学生プロジェクト事業などを活用し、若者の声に耳を傾け、ニーズにかなったまちづくりを進めるとともに、情報発信にも努め、若い世代、特に女性が魅力を感じるファッション関連やカフェなどの創業あるいは時間や場所を選ばない働き方を支援するためのクラウドソーシング、まちの魅力を高め、空き家等のリノベーションなどを支援し、若者が戻ってきたくなる環境を整えていくことで、定住を促進してまいりたいと考えております。 ○菅原修一議長 北野唯道議員。 ◆北野唯道議員 再質問をします。 ただいま、若い世代、特に女性が魅力を感じるファッション関連やカフェの創業と言われますが、この事業は市がやるのか、業者がやるのか、どちらがやるんですか。 ○菅原修一議長 鈴石市長公室長。 ◎鈴石敏明市長公室長 市の様々な創業支援、企業支援、そういった事業などを通して、その若い人たちが自分が希望する起業等を実現できるような支援をしてまいりたいと考えております。 ○菅原修一議長 北野唯道議員。 ◆北野唯道議員 分かりました。 次に、職員の意識改革についてお伺いします。 我が国の憲法で住民主権が保障されてから間もなく1世紀を迎えられます。現行地方自治は定着しているが、しかし、地方自治で働く方の意識はどうであろうか。役所の経費、自分の歳費は天から降ってくるくらいにしか思っていない方もいるのではないか。市民からの税金は頭にない、市民は税金を滞納すれば差し押さえ、競売にかけられます。ぬるま湯と、職員と市民は地獄、行政で働く職員に値する仕事は、マンネリするのではなく、いかに早く正確に仕事ができるかを考えなくてはならない。 また、窓口業務は常にお客様との対話である。お客様の要件をいかに早く対応できるか、また、正確に要件に対して時間を取らない対応をしなければなりません。2時間、3時間と押し問答した対応は、お客様を怒らせるだけで利がないです。回答が分からなければ上司に相談し、それでも分からなければお客様に時間をしっかりもらって、調べて対応すべきだと思います。今年は同じお客様に対して同じ問題で2度このようなことが起きております。白河市の職員はばかしか採用していないのか、こう言われるのが非常に残念でなりません。 こうした矢先に、職員の出前禁止を不服とし、政経東北に投書したことがある、こうした職員の得手勝手な言い分を許しておいては、市としての統制を取れないのではないか。職員が市で決めたことに不服ならば、自分から退職してはいかがと思う。こうしたことから、今日の質問に至った、しっかり答弁をお願いします。 職員の仕事や行財政改革に対する意識、意欲に、個人ごとに相当のばらつきがあると思いますが、どのように捉えているのかお伺いします。 ○菅原修一議長 鈴木総務部長。 ◎鈴木正総務部長 毎年実施しております人事評価の結果から、多くの職員は職務に必要な能力を有していると考えておりますが、御指摘のような職員もいると認識しております。 効果的かつ効率的な市政運営のためには、全ての職員が全体の奉仕者として職務に専念し、持てる力を十分に発揮しなければならないことから、その実現に当たり、職員の能力向上を図っていく必要があるものと考えております。そのため、研修の受講、上司等の指導による職務における様々な分野にわたる知識の習得、また、人事評価の実施により、その職員がその職務を遂行するに当たり発揮した能力及び達成した業績を客観的に評価するとともに、評価の過程において面談を実施し、組織内の意識の共有化や業務の改善等を図っております。 自治体運営において職員の資質が大変重要であることから、今後とも様々な機会、手法を捉え、全ての職員の能力向上に努めてまいりたいと考えております。 また、窓口の対応につきましては、お客様の意図を丁寧に聞き取り、可能な限り速やかに判断し回答ができるよう、日々の業務や研修を通じて知識の習得に努めているところでございますが、内容によっては即答できないものもございます。その場合は、経験のある職員や上司に相談するなど、できるだけお待たせしない対応を心がけるとともに、その場で回答できないものについては、理由を説明の上、お時間をいただき、関係機関に問い合わせるなど、法令や制度を再確認した上で回答することとしております。今後、御指摘のあったような対応がないよう、改めて徹底してまいりたいと考えております。 ○菅原修一議長 北野唯道議員。 ◆北野唯道議員 窓口の対応について、私が述べたことについてのアレンジしたみたいですね。 次に入ります。 2番、現在係長、課長職、部長職などの昇任、昇格についてはどのような基準の下で行われているかお伺いします。 ○菅原修一議長 鈴木総務部長。 ◎鈴木正総務部長 職員の昇任は、地方公務員法において職員の受験成績、人事評価、その他の能力の実証に基づき、任用しようとする職に必要な職務遂行能力及び適性を有すると認められる者の中から行うものと定められております。そのため、本市では、人事評価の結果に加え、職務経験も考慮した上で、その職に必要な能力の適否を判断し、適任者を登用しております。今後とも職員の能力や適性に応じた昇任、昇格を行ってまいりたいと考えております。 ○菅原修一議長 北野唯道議員。 ◆北野唯道議員 再質問、地方公務員法第15条によると、職員の任用は、勤務成績その他の能力、その実証に基づいて行わなければならないとこう定めてありますが、これに対してどのように考えますか。 ○菅原修一議長 鈴木総務部長。 ◎鈴木正総務部長 おっしゃるとおりで、任用ということで公務員の採用、昇任、昇格ですね、その辺の定めでございますが、今お話しのとおり、受験成績や人事評価、その他の実証、これまでやってきた内容の証拠とか、そういうものを基準としてやるものでありますので、勤務成績等を考慮した適切な対応をしなければならないと考えております。 ○菅原修一議長 北野唯道議員。 ◆北野唯道議員 次に、職員の意識改革をより一層促進するためにも、昇任昇格試験の制度を導入してはどうかと思う。 ○菅原修一議長 鈴木総務部長。 ◎鈴木正総務部長 昇任昇格に当たっては、職員の能力を適正に評価するとともに、職務に対する意識改革を図っていくことは大変重要であると考えております。 昇任試験は、昇任に対する透明性や公平性の確保、早期人材育成、自己啓発による能力の向上などの効果が期待できると考えておりますが、一方で、実施した自治体においては、昇任を希望する職員が少なく、受験者を確保できない。知識偏重となり、経験が浅い職員も昇任するなどのデメリットもお聞きしておりますので、実施している地方自治体での効果や影響なども参考に、本市の組織状況を踏まえた有効性などについて、今後調査・研究してまいりたいと考えております。 ○菅原修一議長 北野唯道議員。 ◆北野唯道議員 ありがとうございました。 次に、この冬の除雪対策についてお伺いします。 建設業者への委託による除雪体制はどのようになっているのかお伺いします。 ○菅原修一議長 鈴木建設部長。 ◎鈴木由起彦建設部長 道路の除雪につきましては、市除雪計画に基づき、幹線道路など869路線、延長約638キロメートルを85区域に分け、市内の建設会社、町内会、個人等と契約し体制を整えることとしております。 建設会社等との契約後、各庁舎ごとに年内に除雪会議を開催し、出動基準等について確認をすることとしております。 除雪に当たっては、積雪量がおおむね5センチ以上を目安として、24時間体制で出動し、通勤通学等に影響の少ない午前7時の完了を目途に実施することとしております。 県等との連携については、これまで県南地方冬期道路交通円滑化連絡会において、管理者の除雪体制等について情報共有を図り、交通の円滑化に向けて取り組んできたところであります。また、凍結防止対策として、坂道や日陰となる箇所などに融雪剤の設置を行っているほか、市民に対し、各庁舎窓口にて融雪剤の配布を行っております。 除雪は市民が冬期間の安全・安心な日常生活を送る上で重要であることから、市民の皆様の御理解と御協力をいただきながら、適切な除雪を行い、円滑な道路交通の確保に努めてまいります。 ○菅原修一議長 北野唯道議員。 ◆北野唯道議員 再質問します。 市内の建設会社、町内会個人などの契約、体制を整えることとしておりますということはまだ除雪体制ができてないということですね。 ○菅原修一議長 鈴木建設部長。 ◎鈴木由起彦建設部長 除雪体制につきましては、白河、東、表郷、大信と、各庁舎ごとに体制を、先ほど答弁したことに基づきまして体制を整えていくこととしております。そういった中で、現在、東地区、表郷、大信につきましては、既に契約も終わって除雪会議等も実施しているところでございます。 一方、白河地域につきましては、今年度除雪体制を整えるに当たりまして、昨年度行っていた業者の廃業とかあるいは今、災害の関係で交通規制を行っているところがありまして、そういった観点で区域分けの確認等も行っていた結果、結果として、まだちょっと契約には至っていない状況でございます。ただ、いずれにしましても年内ですね、中旬までには契約をして、会議を行いまして万全の体制を整えたいなと思っています。 また、最近のニュース関係でも、気象情報でも、来週、日本海を中心に大雪になるというような情報もございます。そういったことで、交通管理者等とも今、協議をして、契約前であっても、緊急的な措置として除雪はきちんと対応してまいりたいと、そんなふうに考えております。 ○菅原修一議長 北野唯道議員。 ◆北野唯道議員 そういう体制ということがまだできてない体制で、今晩雪が降ったときはどういうふうなことを考えているんですか。 ○菅原修一議長 鈴木建設部長。 ◎鈴木由起彦建設部長 ただいま答弁しましたとおり、緊急的な措置として除雪については対応してまいりたいと考えております。 ○菅原修一議長 北野唯道議員。 ◆北野唯道議員 建設会社などの契約後、各庁舎ごとに年内に除雪会議を開催し出動時期、出動基準を確認するとこうありますが、部長は雪降る日が分かるんですか。 ○菅原修一議長 鈴木建設部長。 ◎鈴木由起彦建設部長 分かりません。 ○菅原修一議長 北野唯道議員。 ◆北野唯道議員 よその町村全部聞いてみたらね、11月にこういう体制はできているんですよ。全てが。なぜ白河はやらないんですか。今晩降ったら間に合わないですよ。 ○菅原修一議長 鈴木建設部長。 ◎鈴木由起彦建設部長 議員のおっしゃる、御指摘のとおりですね、除雪体制につきましては、やはりこの12月、早い段階で、他の庁舎と同じような形で12月1日とか、早い段階での体制構築というのが必須かなと思っています。ただ、先ほど答弁しましたとおり、今ほど答弁したとおり、今年度におきましては、除雪体制を整えるに当たっての確認作業ということで遅れてしまったというのが現実でございまして、そういったことで答弁しましたとおり、今月中旬を目途にできるだけ早く体制を整えたいと思っておりますし、その前に降ったときにつきましては、降雪の際には緊急的措置ということで、市民の安全・安心を守るという観点で、除雪をしっかり対応してまいりたいと考えています。 ○菅原修一議長 北野唯道議員。 ◆北野唯道議員 部長ですね、今回のこの除雪については建設会社も大変腹立っていますよ。こういう体制をつくり上げたんではまずいですよ、しっかりしないと。 次に入ります。 コロナによる児童生徒への影響について、コロナによる臨時休業、学校休業措置や夏休みなどの長期休業時間の短縮、各種行事の禁止…… ○菅原修一議長 北野議員、市民生活部長への通告もあるんですが、そちらはどのように、市民生活部長。(2)のほうですね。 ◆北野唯道議員 すみませんどうも。 この冬は寒さが厳しく、降雪量も多くなるのではないかと言われているが、道路以外の公共施設などにおける除雪体制はどのようになっているのか、まだ雪に対する備えは万全なのかお伺いします。 ○菅原修一議長 邊見市民生活部長。 ◎邊見正則市民生活部長 各公共施設においては、平成26年2月の大雪を教訓に策定しました雪害対策マニュアルや除雪計画に基づき、積雪10センチを目安として、職員の配備体制など再確認を行うとともに、除雪機の点検や除雪業者との契約、所管施設の除雪などが速やかに対応できるよう体制を整えております。加えて歩道、通学路の除雪では、PTA、町内会、消防団などの方々に御協力いただけるよう、連携を強化してまいります。 また、除雪に際しましては、除雪機による事故防止とともに、マスクの着用や密を避けるなど新型コロナウイルス感染対策を講じ、安全に作業ができるよう、市広報紙等を通して周知を図ってまいります。 ○菅原修一議長 北野唯道議員。 ◆北野唯道議員 分かりました。 次に、コロナによる児童生徒への影響について。 コロナによる臨時休業措置や夏休みなどの長期休業時間の短縮、各種行事の中止、1日の授業時間数の増加などにより子供たちには相当なストレスを抱えていると思われますが、このような状況をどのように捉えているのかお伺いします。 ○菅原修一議長 芳賀教育長。 ◎芳賀祐司教育長 学校再開直後の調査では、小学生から、自分や家族がコロナウイルスに感染するのではないか、これまでのような学校生活ができないのではないか、中学生からは、学習が遅れ高校入試に影響が出るのではないか、部活動がこれまでどおりできるのかなどの不安の声が聞かれました。 その後、子供たちが楽しみにしている学校行事について、感染症対策はもちろんのこと、どのようにすれば実施できるのか、市内校長会議で幾度も協議しました。 保護者や地域の皆様の理解と協力を得ながら、今までの方法とは違いますが、運動会や修学旅行、文化祭等を実施することができ、子供たちから、楽しみにしていた行事ができてうれしかった、仲間との団結が深まったという声が聞かれ、学校生活が徐々に充実してきたと思っております。 私は、7月と10月に全ての小中学校を訪問し、授業に取り組む児童生徒の様子を観察してまいりました。どの学校も、7月より10月のほうがより一層落ち着いて学習している子供たちの姿を見ることができました。これらのことから、子供たちのストレスは少しずつ解消の方向にあると考えております。 しかし、毎日の検温、手洗い、消毒、マスクの着用、ソーシャルディスタンスの確保など、新しい生活様式からのストレスや、連日、全国で感染が拡大しているとの情報から受ける不安もあると考えており、今後とも子供たちの様子をしっかり見ていきたいというふうに思っております。 ○菅原修一議長 北野唯道議員。 ◆北野唯道議員 ありがとうございます。 次に、このような状況を解消するために、教育委員会としてはどのように対応していく考えなのかお伺いします。 ○菅原修一議長 芳賀教育長。 ◎芳賀祐司教育長 まずは、感染症対策の徹底を図ります。多くの子供たちが、自分自身が新型コロナウイルスに感染するのではないか、友達や家族が感染するのではないかと不安に思っています。そこで、各学校において、3密を避ける工夫、手洗い、消毒など、これまで行ってきた感染症予防対策について、気を緩めることなく、家庭と連携しながら徹底してまいります。 次に、子供たちのストレスを把握する手だてを継続してまいります。そのためには、日常的な教師との関わりや観察、スクールカウンセラーとの連携を大切にし、元気がない、生活習慣が崩れてきたなど、気になる様子がないか把握するようにします。また、子供たちを対象とした学校生活アンケートや困り事調べを定期的に実施し、一人一人に応じて相談の場を設け、ストレスが大きくならないよう、早期の解決を図ります。 さらには、コロナ禍にあっても、子供たちにとって学校は楽しい場であると思えることが大切だと思っております。感染症対策を取りながらも、授業が分かる、友達と遊んでうれしい、部活が楽しいなどの声が聞けるよう、教育活動の充実に努めてまいります。 ○菅原修一議長 北野唯道議員。 ◆北野唯道議員 次に入ります。 大信地区3小の統合についてお伺いします。 学校統合の基本姿勢について、どのような体制で統合していくのかお伺いします。 ○菅原修一議長 芳賀教育長。 ◎芳賀祐司教育長 大信地域の3小学校の統合については、昨年11月に大信地域小学校統合地検討委員会から、統合小学校の設置場所を大信庁舎西側とすることに併せて、各小学校の児童数の推移から、信夫第一小学校の校舎を利用し、3小学校の統合を先行し早急に行うことと提言がありました。 教育委員会ではこの提言を受け、まずは3小学校の統合を喫緊の課題として早急に取り組むこととし、今年2月に、3小学校の統合について各小学校で住民説明会を行ったところであります。 統合により使用しなくなる信夫第二小学校、それから、大屋小学校の学校施設については、地域の方々の意見も参考にしながら、今後の利活用の在り方について議論を重ねてまいりたいと考えております。なお、方針が決まるまで、教育委員会が教育財産として管理を行ってまいります。 ○菅原修一議長 北野唯道議員。 ◆北野唯道議員 検討委員からの提言でなく教員、教育委員としての基本姿勢について答弁が欲しかった。聞き取り調査のときにお話ししておいたんですが、理解されなかったと思いますが、今後の利活用の在り方について議論を重ねてまいる、教育委員会が管理する、どのような管理の方法やっているんですか。 ○菅原修一議長 芳賀教育長。 ◎芳賀祐司教育長 信夫第二小学校、大屋小学校の施設を利用しなくなりますので、定期的に各学校を訪問しながら、校舎の状況をきちんと見ていきたいなというふうに思っております。 ○菅原修一議長 北野唯道議員。 ◆北野唯道議員 空き学校になるといろいろな人が入ったりなんかするので、予防の体制もしっかりお願いします。 以上で一般質問を終わります。 ○菅原修一議長 この際、10分間休憩します。     午前10時56分休憩---------------------------------------     午前11時08分開議 ○菅原修一議長 休憩前に引き続き会議を開きます。 この際、御報告を申し上げます。 室井伸一議員から、一般質問に入る前に資料を配付したいとの申出がありましたので、配付しておきました。 室井伸一議員。     〔室井伸一議員 登壇〕 ◆室井伸一議員 白河明誠の室井伸一です。通告に従いまして、発言席より一般質問を行います。(発言席へ移動) ○菅原修一議長 室井伸一議員。 ◆室井伸一議員 それでは初めに、観光行政について。 (1)コロナ禍を見据えたこれからの観光の進め方と在り方について。 新型コロナウイルス感染症が世界中の国や地域で拡大し続けています。こうした中、どこの国でも、観光については厳しい状況になっています。日本国においてはGoToキャンペーンが行われていますが、それでも難しい状況になっています。白河市の観光地でも厳しい状況にあるものと思われます。 そこで伺います。コロナ禍を見据えたこれからの観光をどのように進めていくのか、また、観光の在り方について、市長の考えをお聞かせください。 ○菅原修一議長 鈴木和夫市長。 ◎鈴木和夫市長 このコロナ禍によって、先ほども答弁をいたしましたが、一番直接的な打撃を被っているのは飲食店、さらには観光業に関係する業界であるということは申し上げるまでもないわけであります。特に観光業においては、政府がインバウンドで4000万人を目標にしようということで観光振興に力を入れてきたわけでありますが、このコロナによって大変なダウンとなったということは御案内のとおりであります。 当然、本市でもこの影響が、きつねうち温泉であるとか、翠楽苑で売上げが落ちていると。当然ホテルも、バス・タクシー事業者も厳しい経営を強いられているところであります。 また、一方、小峰城や南湖公園や関の森公園については、4月から10月の来場者は対前年比で4割から6割減になったものの、その後、少しずつ客足が戻ってきておりまして、特に感染リスクが少ないゴルフ場では、ゴールデンウイーク明けから客が増えてきているという状況であります。 この前、白河ゴルフクラブの支配人が今年度の来客数の数値を持ってきたら、客数が増えているんです、去年より。2000人弱増えております。ただ、食事をしないので、食事はテイクアウトでしたから、食事をしない部分だけまさに収益は落ちておりますが、プレー数だけ見ると逆に増えているということになっていると、こういう結果でありました。ですから、これはコロナ禍であってステイホームということを強いられている中で、やはり身近で感染なり少ないところに行って何かをしたいという要求の現れであろうというふうに思っておりますし、また、中高年層にも人気があり、手軽に登れる関山とか天狗山とかあるいはキャンプ場も備えた権太倉等も、比較的人気があるというふうに言われておりますので、こういったものについて、パンフレットとかSNS等で積極的に情報を発信してまいる考えであります。 また、密を避けるために、中学校や高校では修学旅行を東京近郊あるいは京都近郊から地方に変更するところも出てきております。これは歴史的資源に恵まれた本市、特に今、会津若松市が有名でありますが、本市にとっても大きなチャンスであるというふうに考えておりまして、特に震災から復旧した小峰城については、県のホープツーリズム事業でもPRをするなど、具体的な協議を県と今協議を始めておりまして、私も実感するところ、小峰城に対する興味が非常に高まってきているというふうに思われます。何人かの方がお見えになってきておりますが、必ず小峰城を見てからこっちに来られる。あるいは、市長室で私と対応して、終わった後、小峰城を見て帰られるという方がどんどん増えてきております。 今後、こういった観光物産協会やツーリズムガイド白河と協力し、修学旅行の候補地として選定されるように取り組んでまいります。 一方では、この今質問のあったアフターコロナをどう考えるかということでありますが、これこれこうすれば増えるということは多分ないと思いますが、一番直接的な効果が大きいのは、非常に私ども、近隣の町村と連携を深めて、ここのところ連携を深めておりますが、特に那須町あるいは大田原、那須塩原とも連携を深めておりますが、特に那須と白河というのは非常に地縁血縁関係も昔から深い地域であります。また、那須、白河、会津というのもつながっているということもあって、ここ数年、連携を深めておりますが、とりわけ那須は年間500万人の方が訪れております。その方の一部でも白河に足を運んでもらえればと、こういう思いでありますが、そこはお互いに協力しながら、那須の持つ魅力と、白河の持つ魅力と、そこを区別化しながら、差別化しながら、相互に連携を結んでいくということが大事だろうというふうな思いで、さらに那須町、那須塩原、大田原との連携も進めていきたいと思っております。 また、このインバウンドについては今、非常に急速に低迷をしておりますが、しかし、依然として、日本人が好きだという人が多うございます。それはなぜかというと、安全だということ。あるいは安心だということ、日本が清潔であるということ、非常にこれが日本に旅をしたいという外国人の方の大きい理由の背景となっているわけであります。 そういった意味において、こういった視点は、旅先を選定する上において非常に大事なことでありますので、観光施設の整備、維持に力を注ぐとともに、それから、やはりもう一つは、市民の方の心なんでしょうね。おもてなしをするという心、やはりそこは見えないところでありますが、実はこれが一番大きいところ、幾ら神社仏閣があっても、それをもてなす心がなければ、単なる物見、物見遊山だけに終わってしまうということですね。ですから、やはりおもてなしの心、これが非常に大事なところだというふうに思っております。 旅については、日本人はそもそも旅好きであります。昔からお伊勢山、お伊勢信仰、伊勢講と言いますが、こういったもので、例えば農村なら代表者が何人かでずっと、例えば白河から江戸を通って、そして東海道を通って伊勢参りして、そこで伊勢の札を買ってきて、そしてまた、京都、大阪延ばしてずっと北陸のほうを回って帰ってくると、こういったケースもあったわけでありますし、そもそもが日本人は旅好きあるいは、あるいは湯治という文化もありますね。こういった文化、外国には湯治という文化がないわけでありますが、そういった意味では、日本人の旅への欲求は非常に強い。これはそう簡単に消えるものではないというふうに思いますし、例えば、古代から見ても全部そうですね、人類はアフリカから発足して全世界に散っていきました。あるいはコロンブスはなぜ、じゃ、アメリカ大陸を見に行ったのか。あるいはマルコ・ポーロはなぜイタリアから元の国に行ったのか。これは単なる興味だけで行くはずがないわけですよね。旅への憧れがあったはずでありますから。これは我々人類が持っているDNAだと思うんですね。ですから、コロナがあろうとなかろうと、旅は必ず復活します。私はそういうふうに思っております。 そしてまた、人は、何を、何で旅をするんだろう。非日常を求めていく。非日常とは何だろう。歴史や伝統であろうと。あるいはふだんの自分たちが味わえない生活をしている方々の日常生活を見たいと。そういうことで旅に出るわけでありますから、白河はそういった面では、まさしく歴史伝統を備えている。そして地方都市のよさを備えているということでありますし、最近では加えて、だるまや白河ラーメンが非常に有名になってきております。 そしてまた狛犬、これは今まで誰も狛犬のことの価値感についてなんか言ったことないですよね。私も前、手控え帖に東北のミケランジェロということを書いた。それによって浅川の方々が目を覚まして、そしてそういう協議会をつくって、私のこのミケランジェロという名前を使っていいですかというところまで、許可をもらいにきました。使っていいですよ、どうぞ使ってくださいと。そんなことで今、狛犬ブームですよね。これも私たち今まで気がついていましたでしょうか。気がついていなかったですね。実はそういったふうに我々まだ気がつかない資源がたくさんあるわけであります。 あるいは今、ダイハツって言ったらまだ悪いのかな、ダイハツの宣伝で白河駅が出ていますよね。非常にあの駅の感じがとてもいいでしょう。 私の友達、東京の友達からメールが来ます。あれは白河駅だろうと。そうだと言うと、あんないい駅があったのかと言うぐらい、我々は日常風景の中に溶け込んでいるから、さほどじゃないと思いますが、実は私は大好きなんです。あの夕暮れの白河駅を見ると、思わず列車に飛び乗ってどこかに行ってみたいと、こう思うような雰囲気を醸し出す駅でありますね。ですから、何気ない風景が実は宝物であると。 あの白河駅によって、多分白河駅を訪れる人は増えてきます。間違いなく増えてきます。そういったことを考えると、私がずっと就任してから言っている足元の資源、まだまだ実はたくさんあるわけであります。こういったものを、磨き込むものがたくさん残っているはずでありますから、これを磨き込んで、かつそれを生かして、観光の資源に取り込んでいく。こういうことだろうと思います。奇をてらう必要は何もないと思います。人は自然と足を向けるはずでありますから、アフターコロナ、ワクチンと新薬が開発されて一定以下に収束されれば、人はまた必ず動きます。人間はそういうものでありますから。そのためにも、白河の魅力をさらに高めるという努力をしていきたいと思います。 ○菅原修一議長 室井伸一議員。 ◆室井伸一議員 ありがとうございました。コロナ禍により、観光の在り方について、今言ったように様々な見直しが必要になるかと思いますが、市長を先頭に皆でアイデアを出していただいて、さらに観光を盛り上げていただきますよう、よろしくお願いをいたします。 それでは続きまして、(2)南湖公園のトイレ整備について。 これは、南湖公園を散歩している男性の方から相談をいただいたものになりますが、翠楽苑の入り口の洋式トイレの便座が冷たいので、温かい便座にしてほしいというものでありました。 南湖公園には現在3か所のトイレが設置されておりますので、3か所の洋式トイレの便座を確認してみました。菅生舘側のトイレについては、洋式トイレの便座は温かくなっていることが確認できました。翠楽苑の入口手前のトイレと南側のトイレに設置されている洋式トイレの便座は、多目的トイレを含め、温かくなく冷たい状況でありました。 ちなみに、どれぐらい冷たいのか体験してみようと思い、座ってみました。冷たいということを頭で理解しているにもかかわらず、あまりの冷たさに座った瞬間、反射的に立ち上がってしまいました。大げさなことを言っているのではないかと思っている方には、ぜひとも体験をしていただきたいと思います。このとき脳裏に浮かんだのは、高血圧の方や心臓に疾患のある方、高齢者の方が使用した場合に、トイレで倒れてしまったり、最悪のケースの可能性もあるのではないかと感じました。 また、翠楽苑入口手前のトイレと南側のトイレの状況を見て、気づいたものがありました。翠楽苑入口手前の女性用トイレは4か所あって、洋式と和式が2つずつになっていること。南側のトイレについては多目的トイレのみ洋式で、男女とも洋式トイレが設置されておらず、和式のみになっていること。ちなみに、女性用のトイレは私の妻に確認をしてもらいました。 ここで伺います。 南湖公園は、四季を通して味わい深い表情を見せてくれる白河市を代表する観光地の一つであります。南湖公園を訪れていただいた観光客の皆様が来てよかったと思われるようにするためには、トイレの整備をきちんとしておく必要があると考えます。また、多目的トイレにつきましては、菅生舘側にある多目的トイレのように、オストメイト対応のトイレについても考えていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○菅原修一議長 鈴木建設部長。 ◎鈴木由起彦建設部長 南湖公園は、市内外から多くの方々が訪れることから、公園施設の適切な維持管理が大変重要と考えております。 公園内にはトイレが3か所あり、暖房便座つき洋式トイレは11基となっておりますが、湿度が高いことによるコンセントの接触不良や温度調節つまみの破損などの不具合による故障が確認されたことから、順次、修繕を行うこととしております。 今後も、来訪者が安全で快適に利用できるよう、清掃や器具等の日常点検を徹底し、不具合が確認されれば速やかに修繕等の対応をしてまいります。 また、公園南側の鬼越駐車場トイレにつきましては、現在洋式トイレが設置されていないため、今後、ユニバーサルデザインの観点から、洋式トイレの併設について検討してまいります。 次に、オストメイトに配慮した設備につきましては、公園東側の菅生舘駐車場トイレのみの設置となっております。このため、他のトイレや公園案内板に、オストメイトマーク等により分かりやすく表示して周知を図るとともに、新たな設置については、利用者の声を踏まえ、検討してまいりたいと考えております。 ○菅原修一議長 室井伸一議員。 ◆室井伸一議員 日本全国の観光地と言われているトイレの多くは洋式化されている状況にあり、神社仏閣などでも、人が大勢訪れるようなところのトイレは洋式化をされています。こうしたことを踏まえまして、白河市の代表的な観光地の一つである南湖公園のトイレ整備については、力を入れて進めていただきたいと思います。南湖公園を訪れていただいた人たちに、景色はよかったけれどトイレは駄目だったねと言われることのないようにしていただきたいと思います。 それでは続きまして、2番の新型コロナウイルスを含めた冬の時期における感染症対策について。 (1)幼稚園・保育園における温度・湿度と換気対策について。 政府の新型コロナ対策分科会は、11月9日、クラスター対策や水際対策の強化を求める緊急提言をまとめ、冬を前に適切な対策を取らないと急速な感染拡大に至る可能性があると警鐘を鳴らしました。 政府の対策本部では、特に注意を促しているのが、寒さが厳しくなる中で屋内の温度や湿度、そして換気であります。新型コロナウイルスは、インフルエンザと同様に、気温が低い、湿度が低い環境で感染が広がりやすいとの研究があります。専門家は、寒くても屋内の換気が必要だと呼びかけています。 寒い時期の換気について、対策本部は、換気扇など機械換気による常時換気が効果的であるとしていますが、機械換気ができない場合は、窓を少し開けた上で、室温は18度以上としており、空気の乾燥も注意が必要としています。湿度は40%以上を目安に保つとよいとする見解をしています。 また、文部科学省は、教室では2方向の窓を同時に開け、30分に1回以上、数分間程度窓を全開するなどして、換気に配慮すること。エアコン使用時も換気は必要になるとともに、体育館のような広く天井の高い部屋の換気に努めるようにすることが重要であるとしています。 ここで伺います。幼稚園・保育園における温度と湿度及び換気対策についてお聞かせください。 ○菅原修一議長 伊藤保健福祉部長。 ◎伊藤公一保健福祉部長 幼稚園・保育園の感染症対策は、学校保健安全法及び厚生労働省の保育所における感染症対策ガイドラインに、室内の清掃、消毒、季節に合わせた適切な室温や湿度を保ち、換気を行い、保育室内の衛生管理に努めることが定められております。 夏季は室温26度から28度、冬季は20から23度、湿度は通年で40から60%が適正とされておりますので、全ての保育室にエアコン、温度計、湿度計及び加湿器を設置して、1時間ごとに温度と湿度を確認し、冬季の湿度はおおむね50%以上になるよう調整をしております。 換気につきましては、入口のドアは常に開放して、外窓については、好天時など暖かな日は常に窓を開け、悪天時や寒い日は30分から60分間間隔で10分程度窓を開け、できる限り空気が循環するよう対策を取っております。 また、これからの冬季は、インフルエンザやノロウイルスによる食中毒などの流行に加え、新型コロナウイルスの感染の懸念もありますので、園児の手洗い、アルコール消毒、3歳児以上の園児はマスク着用の徹底とともに、こまめな換気と湿度管理等の保育室の衛生管理対策をこれまで以上に丁寧に取り組んでまいります。 なお、新型コロナウイルス感染対策としましては、加湿機能つきの空気清浄機を公立園全ての保育室に設置するとともに、冷暖房能力の低下しましたエアコンを更新し、良好な保育環境の保持に努めているところであります。 さらには、3密を回避するため、好天時にはなるべく外に出て過ごすことができるように、園児たちが離れて遊べるスペースを確保するために、砂場の増設や遊具の更新、4人乗りの散歩車の購入などを行っております。 民営の保育園におきましても、国のガイドラインにのっとった換気などの感染症対策を講じております。さらには国の新型コロナウイルス対策補助金を活用しまして、加湿機能つきの空気清浄機や消毒液等を購入し、園児たちの感染防止対策に取り組んでいるところであります。 ○菅原修一議長 室井伸一議員。 ◆室井伸一議員 それでは、(2)番の学校ではどのような対策をしているのか、お聞かせいただきたいと思います。 ○菅原修一議長 芳賀教育長。 ◎芳賀祐司教育長 市内の小中学校においては、文部科学省より示されている学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアルに基づき、常時2方向の窓を開けたり、30分に1回または休み時間ごとに窓を開けたりして換気に努めております。また、教室に加湿器を設置し、教室内の湿度を適切に保つよう努めております。加湿器を補完するものとして、ぬれタオルや水を張ったバケツを置くなど、工夫している学校もあります。 ○菅原修一議長 室井伸一議員。 ◆室井伸一議員 1点だけ再質問をさせていただきます。 学校において、各教室や特別教室などに加湿器であるとか、湿度計とか全部設置されているのか、状況等をお聞かせいただきたいと思います。
    菅原修一議長 芳賀教育長。 ◎芳賀祐司教育長 市内の小中学校において、全ての普通教室に加湿器が設置されております。特別教室においては、一部設置されていないところもあります。湿度計については、ほとんどの普通教室、特別教室に設置されていますが、一部設置されていない教室もありますので、設置に努めてまいります。 ○菅原修一議長 室井伸一議員。 ◆室井伸一議員 ウイルスの性質、人間の抵抗力、生活環境の観点から、冬は感染拡大リスクが高い時期と言えます。一般的に、ウイルスは気温が低いほど生存期間が長くなります。さらに、空気の乾燥によって喉や鼻の粘膜が乾燥し、ウイルス等の侵入から生体を防御するシステムも働きにくくなりますので、子供たちのいる場所では温度、湿度に注意を払うとともに、寒くても換気をしっかりと行っていただきますよう、よろしくお願いをいたします。 それでは続きまして、3番の学校におけるウオームビズの推進について。 幼稚園、保育園における冬場の換気対策では、換気をする時間に子供たちを外で遊ばせるということを伺っておりましたが、30分に1回以上換気をすることを考えると、学校では授業中に窓を開ける場合もあるため、児童生徒の寒さ対策を考えなくてはなりません。換気をするたび寒い思いをして風邪を引く可能性も否定できません。特に受験を控えた子供たちについては、細心の注意を払わなければなりません。 そこで、児童生徒の寒さ対策の一つとして、服を1枚多く着ることや、長袖の下着やズボン下を着用すること、女子児童生徒であれば、学校についたらジャージを履くというようなウオームビズを推進してみてはどうかと思いますが、いかがでしょうか。 ○菅原修一議長 芳賀教育長。 ◎芳賀祐司教育長 感染症対策のために換気を行うことで、室温の低下が懸念されることから、児童生徒には、衣服の着脱で体温を調整するウオームビズを指導しているところであります。 今後も家庭の協力を得ながら、児童生徒が換気対策で体調不良を起こすことがないよう指導してまいります。 ○菅原修一議長 室井伸一議員。 ◆室井伸一議員 民放番組のニュースで、新潟県の小学校で、常時窓を少し開けて換気をしているとの報道があり、インタビューをされた児童が、寒いです、でも、コロナにならないよう換気するのが大事だと思いますと答えていました。 コロナ感染症予防のため、換気をすることは大事でありますが、そのことで子供たちが風邪を引いたり、体調が悪くなってしまうことだけは避けなければなりません。そのためにはウオームビズを推進していただいて、寒さ対策をしっかりと今後とも行っていただきたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。 それでは、続いて4番、いじめ対策について。 (1)いじめをしてしまった児童生徒への相談やケアについて。 全国の小中高校と特別支援学校が2019年度に認知したいじめは61万2496件となり、過去最多を更新したことが文部科学省の調査で明らかになりました。福島県内でも、2018年度より1719件増え、過去最多の8534件に上りました。 同省は軽微なものも積極的にいじめと認知するよう求めており、深刻化する前の段階から把握できるようになったと見られますが、2014年度の882件から見ると、5年間で10倍近くに増えており、大きな問題であると言えます。 具体的な内容は、冷やかしやからかい、悪口などの言葉によるいじめが51%を占めています。そのほかにスマートフォンを使ったいじめも増えており、SNSに悪口を書き込まれたり、仲間外れにされたりする事例も多くあります。また、暴力行為も前年度より414件増の990件となり、公立小学校で535件、中学校では338件と倍増をしています。 いじめはいじめた側が100%悪いものであります。しかしながら、いじめた側、すなわち加害者側になってしまった子供たちにも、何らかの原因があるはずであります。もしくは、本人がいじめの自覚がなく、スキンシップのつもりだったものが、されていた相手にとってはいじめを受けたと認識されてしまうこともあります。 ここで伺います。 いじめが発覚、もしくは早期に発見できた場合には、いじめを受けた児童生徒だけでなく、いじめをしてしまった児童生徒にも相談や心のケアをしっかりと行っていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○菅原修一議長 芳賀教育長。 ◎芳賀祐司教育長 本市では、いじめ防止対策推進法や子供のいじめ防止条例に基づき、全ての学校においていじめ防止基本方針を定め、教育活動全般を通して、いじめの未然防止、早期発見、早期対応に取り組んでおります。 学校では、いじめを発見した場合、いじめられた側の児童生徒のケアを最優先に、保護者との連携はもちろん、スクールカウンセラーなどの活用を図って、不安を解消させるよう関わっております。同時に、いじめた側の児童生徒に対しては、いじめの事実関係を十分に確認した上で指導し、改善を促しております。さらには、当該児童生徒同士が関係を修復し、通常の学校生活に戻れるよう指導するとともに、経過を観察し、必要に応じて教育相談を行っております。 学校は、児童生徒が集団の中で様々な経験を重ねながら、人間的な成長を育む場所であります。いじめを受けた側、いじめをしてしまった側、双方の児童生徒に丁寧に関わってまいります。 ○菅原修一議長 室井伸一議員。 ◆室井伸一議員 いじめは大変難しい問題の一つであります。いじめをされてしまった側も、いじめをしてしまった側にもしっかりと寄り添い、ケアをしていくことが大事であると思いますので、よろしくお願いをいたします。 それでは続きまして、(2)AIを活用したいじめ対策に対する考え方について。 いじめ被害を減らすため、大津市などが開発したいじめ予測分析システムを、北海道帯広市、さいたま市、千葉県松戸市、三重県四日市市、兵庫県宝塚市、鳥取市、宮崎県延岡市で導入を検討しているそうです。AIが過去データを分析し、いじめが深刻化するリスクを瞬時に判断する仕組みになっているもので、ほかに約20自治体が関心を示しており、専門家は、人手不足が続く全国の教育現場への導入を呼びかけています。 大津市は、2011年、中学2年生の男子生徒がいじめを苦に自ら命を絶った事件の反省から、日立システムズとシステムを開発し、試験運用しています。システムは、大津市内で認知された約5000件の過去のいじめ報告書のデータをAIが分析、いじめが起きた時間や場所、相手、報告者など約50に上る項目を入力すると、自動的にいじめが深刻化するリスクをパーセントで表示するものになっています。 ここで伺います。 いじめの早期発見や予防としてAIを活用したシステムについての考え方をお聞かせいただきたいと思います。 ○菅原修一議長 芳賀教育長。 ◎芳賀祐司教育長 いじめの早期発見、早期対応は、いじめの深刻化を防ぐためにとても大切なことであります。そのため、本市の学校では、日常の観察だけでなく、定期的に児童生徒や保護者へのアンケート調査を実施したり、様子の変わった気になる児童生徒との面談を行ったりして早期発見に努めております。また、学級内での満足度や対人関係力を測る心理テストであるQ-Uテストを実施し、学級集団の状況や集団の中での個々人の居心地などの分析を行い、いじめを受けているかもしれない児童生徒を把握し、速やかな対策につなげております。 いじめは決して許されないものであり、また、大人の見えないところで発生する場合が多いため、早期発見の方法の一つであるAIを活用したシステムについても調査・研究してまいります。 ○菅原修一議長 室井伸一議員。 ◆室井伸一議員 いじめの問題は、いかに早期発見ができるかであります。その役割は教員が担うわけでありますが、日々の授業や部活動に追われ、いじめ対策に十分注力できないと指摘があるそうです。そうしたことから、AIを活用したシステムについては今後ともよく検討していただきたいと思います。 それでは続きまして、5番のヤングケアラーについて。 (1)学校での早期発見とその後の対応について。 ヤングケアラーとは、本来大人が担うとされるような家事や家族の世話などを日常的に行う18歳未満の子供を指します。核家族化や高齢化、共働き、ひとり親家庭の増加といった家族構成の変化により、子供がケアの担い手にならざるを得ない状況が背景にあります。そして、ヤングケアラーが担っているのは、家事の一部を手伝うというのではなく、障がいや病気のある家族の介護に加え、あらゆる家事、兄弟姉妹の世話などを一手に引き受けています。 ヤングケアラーの存在が社会問題として取り沙汰されるようになったのは2015年頃で、新潟県魚沼市をはじめ全国の小中学校や特別支援学校でアンケート調査を行った結果、ヤングケアラーの存在が明るみに出ました。その数は年々増加をしています。家族の介護や家事に多くの時間を取られ、勉強に集中することが困難になってしまったり、家庭での負担によって睡眠不足に陥ることもあります。また、家族の体調次第では学校を休むことも出てきています。その結果、授業の内容についていけず、成績不振となる可能性もあります。 総務省が行った2017年の就業構造基本調査では、家族を介護している15から29歳は全国で推計21万100人、そのうち18歳未満となると、全国でどれほどに上るかは不明としています。 一方、厚生労働省では、これまで虐待などで保護が必要な子供を支援する要保護児童対策地域協議会を対象とした調査・研究を進めており、ヤングケアラーに該当する事例が把握されています。 新潟県魚沼市での対応になりますが、学校では、ヤングケアラーをはじめ、気がかりな子供がいた場合、教育委員会に対してスクールソーシャルワーカーの派遣を求め、その子供の家庭の状況を調べ、手を差し伸べていく体制を整えています。 同市の体制整備からは、義務教育期間内での発見が重要として、特に小学校の教職員には毎日子供の様子を見ている大人であり、学校の小さな変化にも気づきやすい立場にあるため、ヤングケアラーに限らず、子供の困り事を発見する重要な役割を持っているとしています。 早期発見のための確認項目の例として、健康に生きる権利、教育を受ける権利、子供らしく生きる権利の3つがあり、健康に生きる権利では、給食時に過食傾向が見られる、病院に通院、受診できていないなど。教育を受ける権利では、学校に行っているべき時間に学校以外で見かけることがある、保健室で過ごしていることが多いなど。子供らしく生きる権利では、幼い兄弟の送迎をしていることがある、年齢と比べて情緒的成熟度が高いなどが例示されています。 ここで伺います。 白河市では、ヤングケアラーに該当する子供がいるのでしょうか。また、該当する子供がいる場合は、学校としてどのような対策を行うのか、お聞かせいただきたいと思います。 ○菅原修一議長 芳賀教育長。 ◎芳賀祐司教育長 児童生徒が学校で安心して学習するためには、家庭生活の安定は大切な基盤となるものであります。そのため学校では、家庭の環境に大きな変化がないか、児童生徒の表情や言動の変化、服装、頭髪の様子、集金の状況、それから、生活ノートの記録など、日頃から注意深く観察しております。 家庭の状況により、児童生徒が家族の介護をしなければならないケースが全国で見られるようになってきた、きているとのことではありますが、介護を行うことにより、寝不足や疲労で学校での学習に支障を来すようなことがあってはならないと考えております。 現在のところ、市内の小中学校ではこのようなケースは把握しておりませんが、把握した場合には、保護者との面談やスクールソーシャルワーカーの活用を通し、児童生徒の教育を受ける権利の保障に努めてまいります。同時に、家庭への支援が必要と考える事案につきましては、市の福祉部門へ情報提供し、適切な支援につなげてまいります。 ○菅原修一議長 室井伸一議員。 ◆室井伸一議員 2018年度調査で、要保護児童対策地域協議会が把握しているヤングケアラーの学校生活への影響を見ると、学校等にもあまり行けていない、休みがちが31.2%で最も多く、進学や就職に支障を来す場合もあり、学校や地域が連携して、早期に子供たちのSOSに気づくことが大切でありますので、よろしくお願いしたいと思います。 それでは続きまして、6番の高齢者福祉について。 (1)オーラルフレイルについて。 オーラルフレイルとは、口腔機能の軽微な低下や食の偏りなどを含み、体の衰え、いわゆるフレイルの一つです。これらの概念は、東京大学高齢社会総合研究機構の辻哲夫特任教授、飯島勝矢教授らによる大規模健康調査等の厚生労働科学研究によって示され、この研究をきっかけに様々な検討が進められています。 オーラルフレイルの始まりは、滑舌低下、食べこぼし、僅かなむせ、かめない食品が増える、口の乾燥など、ほんのささいな症状であり、見逃しやすく気づきにくい特徴があるため、注意が必要です。 厚生労働省と日本歯科医師会が平成元年から展開している8020運動は、80歳で20本以上の歯を保ち、何でもかんで食べられることを目指して推進してきています。当初の達成者はほんの数%であったものが、現在では50%を超えるほどになっています。 しかし、歯の数だけが口の健康を決めるものではありません。口に関するささいな衰えは、口腔機能低下や食べる機能の低下、さらには心身の機能低下までつながります。こうした負の連鎖に警鐘を鳴らし、早期発見、対応することが健康長寿の一助になるとされています。 ここで伺います。 8020運動を推進していくとともに、オーラルフレイルを予防することが大事でありますが、そのために市ではどのような取組をしているのか、お聞かせいただきたいと思います。 ○菅原修一議長 伊藤保健福祉部長。 ◎伊藤公一保健福祉部長 高齢者のオーラルフレイル予防の取組として、平成29年度から、後期高齢者医療広域連合との連携によりまして、口腔機能の維持向上、全身疾患の予防を目的に歯科検診を実施しております。対象者は、前年度に75歳に到達した方で、健診項目は、歯やかみ合わせ、飲み込み、歯周組織、口腔衛生の状態などで、異常を発見した場合は詳しい検査や治療につなげております。 また、毎年6月の歯の衛生週間に合わせまして、80歳で20本以上の歯を保つことを推進する8020運動のチラシを配布し、周知を図っております。その中では定期的に歯科医院を受診することで、異常の早期発見と治療が可能となり、身体の病気の予防にもつながることから、内科と同様にかかりつけ歯科医を持つことを進めております。 さらには、全ての高齢者サロンを対象に、歯科衛生士による口腔フレイル予防講座を行い、歯の磨き方や義歯の手入れの仕方、誤飲予防や唾液を出しやすくするための口の体操について指導をしております。 この事業は、人生100年時代を見据え、高齢者の保健事業と介護予防事業を一体的に実施する取組の一つで、今年度から開始をしております。 高齢者のオーラルフレイルの予防は、市が目指しております健康寿命の延伸を達成するための大切な取組の一つであることから、今後も歯科健診や予防講座を継続するとともに、広報しらかわ、保健センターだより、ホームページなどの様々な手法を活用しまして、正しい知識の普及啓発を行ってまいります。 ○菅原修一議長 室井伸一議員。 ◆室井伸一議員 オーラルフレイルのサインには、硬いものがかみにくくなった、お茶や汁物でむせる、滑舌が悪いなどがあります。一つ一つは致命的ではなく、生活上の不具合も小さいため見過ごされがちであります。このささいな口腔機能低下のサインが積み重なることによって、要介護の前段階のフレイルや全身の健康リスクにつながることが、最近の研究で分かってきています。 ただ、適切な介入により、口腔機能もフレイル同様、ある程度回復が見込めることも明らかになっています。年のせいだから仕方がない、そんなに困っていないと軽く考えずに、低栄養や全身の機能低下につながる口腔機能低下の悪循環を断ち切るためには、早めの気づきが重要となりますので、今後ともしっかりとした周知をよろしくお願いしたいと思います。 以上で私の一般質問を終了いたします。ありがとうございました。 ○菅原修一議長 この際、昼食のため、午後1時10分まで休憩します。     午前11時57分休憩---------------------------------------     午後 1時10分開議 ○菅原修一議長 休憩前に引き続き会議を開きます。 午前中の北野議員の答弁について、建設部長より訂正の申出がありますので、これを許可します。 鈴木建設部長。 ◎鈴木由起彦建設部長 先ほど北野議員からの質問で答弁申し上げました除雪契約について、表郷、大信、東庁舎において既に契約されていると申し上げたところでございますが、東庁舎においてまだ契約がされておりませんでしたので、答弁を訂正させていただきます。 なお、契約につきましては、本庁と同様に12月中旬を目途に今、契約に向けた事務を進めているところでございます。大変誠に申し訳ございませんでした。 ○菅原修一議長 水野谷正則議員。     〔水野谷正則議員 登壇〕 ◆水野谷正則議員 白河明誠の水野谷です。通告に従い、一般質問を始めたいと思います。よろしくお願いいたします。(発言席へ移動) ○菅原修一議長 水野谷正則議員。 ◆水野谷正則議員 それでは、まず最初に、自然災害に対する防災・減災対策について、いわゆる流域治水にどのように取り組んでいくのかお伺いしたいと思います。 これまで、強い雨が降ると度々東釜子殿田表の県道や家屋へ浸水被害を発生させていた矢武川も、昨年の台風19号では家屋等への浸水被害は発生しませんでした。これは、県による矢武川の河川改修が非常に有効であったものと考えており、県及び市当局にも感謝申し上げます。 しかしながら、河川改修した区域の上流では2つの橋が被災し、未改修の下流においても、河川から越水した流水により農地や道路へ被害を及ぼしました。 今後も河川改修計画に基づき事業が予定されているようですが、完成までには数か年かかると思われ、その間、台風や豪雨による災害の発生を危惧しております。 また、表郷の社川では、台風19号により甚大な災害が発生しており、川幅を広げるなどの河川改修を行ったとしても、完成までには10年以上かかると思われ、想定以上の雨が降れば、今回と同様に災害が発生します。 自然災害については、完全になくすことはできませんが、災害の被害をできるだけ軽減する対策は重要であると思います。 そこで質問ですが、自然災害に対し、市として防災・減災対策にどのように取り組んでいくのか、お伺いしたいと思います。 ○菅原修一議長 鈴木和夫市長。 ◎鈴木和夫市長 昨年10月の台風19号では、当地に甚大な被害をもたらしましたし、今年7月には熊本県を中心とした九州や中部地方で、これまた大変な被害が発生し、毎年全国各地で大規模な自然災害が発生をしております。今後も気候変動の影響により、想定を超える自然災害が頻繁に生じる可能性があるということを認識すべきであり、これにどう備えるかということが重要になってきております。そのためにはもちろん、行政はもちろんでありますが、市民一人一人あるいは各町内会等が、防災に対する意識を強くすることが必要であると考えております。 昨年の災害を振り返りますと、河川に堆積した土砂の撤去など、事前防災の重要性やあるいは災害対応に当たる職員の不足というものを痛感をいたしました。 発災後、国から緊急派遣隊あるいは友好都市である行田、桑名市からの応援職員の協力により、迅速な対応が可能となりました。こういうことから、有事における広域連携が必要であるという考え方から、西白河郡の町村、そして大田原市と、災害協定時の物資提供や職員派遣を相互に行う応援協定を締結をいたしました。 また、ドローンを活用し、上空から被災現場等の情報を迅速に収集するため、市内の建設業者と情報収集、支援活動に関する協定を締結をいたしました。 今、議員から話がありましたように、国ではここ数年来の大災害に鑑みて、国土強靱化対策を打ち出しているわけでありますが、その一環として、今年9月、流域全体で河川の防災対策に取り組む、いわゆる流域治水という考え方を提示をいたしました。具体的には、阿武隈川本川のみならず、社川など支川の流域を含んだ流域全体で被害を軽減しようとするものであり、これに基づき、現在、流域治水プロジェクトの策定を進めているところであります。 本市は、阿武隈川上流流域治水協議会という団体がありますが、これに参加をし、国県、関係機関、気象庁なども入りますが、関係機関と情報を共有しながら、互いの役割の分担の下、河川の堤防整備などのハード対策と、河川の水位計やカメラの位置などのソフト対策を一体的に進めるということにしております。 流域治水の取組に必要なことには、まず3つございます。まず第1に、河川の氾濫をできるだけ防ぐあるいは減らす対策であります。そのためには、河川の堆積土砂の撤去や護岸の改修を実施いたします。さらに、堀川ダムなどの利水容量の一部を洪水調節に利用する事前放流が今年から実施されております。 2つ目には、被害を極力減少させる対策であります。浸水リスクを考慮した立地適正化計画を作成し、よりリスクが低い区域へ、都市機能と居住地区の誘導を図ってまいります。また、集中豪雨や河川の水位上昇により冠水するおそれのある市道について、事前通行規制の検討を進めているところであります。 3つ目には、被害の軽減、そして早期復旧のための対策であります。昨年の災害での教訓を踏まえ、事前に市内を10地区に分割をしまして、各地区で発生した被災箇所の迅速な応急復旧が可能となるように、あらかじめ地区ごとに業者と業務委託契約を締結することについて、今検討を進めております。 また、住宅地等での浸水被害対策として使用する土のうにつきましても、各地域に土のうステーションを配置するなど、各町内会と連携し、事前の予防対策を取ってまいります。 今後とも防災力の向上に努め、災害に遭っても、被害をできる限り軽減し、災害に強い安全で安心なまちづくりに全力を挙げて取り組んでまいる考えであります。 ○菅原修一議長 水野谷正則議員。 ◆水野谷正則議員 御答弁ありがとうございます。広域連携、そして流域治水については3つの考え方を今、示していただきましたが、それらにのっとり、今後とも防災・減災対策に取り組んでいただくことをお願いしまして、次に移らせていただきたいと思います。 地球温暖化対策の取組について、白河市地球温暖化対策実行計画(事務事業編)についてお伺いしたいと思います。 近年の地球温暖化は、気候変動に大きな影響を与えており、市内に甚大な被害を及ぼした昨年の台風19号による災害も、気候変動による台風の巨大化が原因の一つであると考えております。 また、気候変動は、気温上昇に伴う熱中症リスクの増加や高温による農作物の品質低下、生態系への影響など、暮らしやすさと経済活動にも大きな影響を与えています。 このような状況を踏まえて、地球温暖化を緩和するため、白河市においても、平成31年3月に策定した白河市地球温暖化対策実行計画に基づき、温室効果ガスの排出量の削減に取り組むとしておりますが、取組状況についてお伺いしたいと思います。 ○菅原修一議長 邊見市民生活部長。 ◎邊見正則市民生活部長 本市の公共施設における温室ガスの排出量の削減を目的といたしまして、昨年3月に地球温暖化対策実行計画(事務事業編)を策定しております。 その中で2030年、令和12年までの、2013年、平成25年の比で42.2%削減するという数値目標とともに、施設の設備を効率性の高い設備に改修する設備更新、また、節電や節水などの省エネルギーを行う運用改善、太陽光など導入による再生エネルギーの利用促進等の施策を示されているところであります。 設備の更新では、令和元年度から本年度までの2年間で、環境省補助事業を活用し、表郷庁舎、大沼行政センター、白河斎場、歴史民俗資料館、大信デイサービスセンター、中山義秀記念文学館の6施設において、温室ガス排出量の少ない空調設備機器やLED照明器具への更新を行っております。 また、運用面では、各施設における温室効果ガス排出量の把握に努めるとともに、小まめな節電や節水、エコドライブなど、取り組んでいるところでございます。 ○菅原修一議長 水野谷正則議員。 ◆水野谷正則議員 ありがとうございます。 今、答弁の中で節電、節水ということで、節電の中では空調設備やLEDに取り組んでいるということをお伺いしましたが、それに続いて、(2)の白河市街灯LED化の整備事業の効果についてお伺いしたいと思います。 市内の街灯については、白河市街灯LED化整備事業により、令和元年度にLED化を実施したところと承知しておりますが、街灯のLED化による効果についてお伺いします。 ○菅原修一議長 鈴木建設部長。 ◎鈴木由起彦建設部長 街灯LED化整備事業につきましては、市が管理する街灯、それから、道路照明灯の温室効果ガスの排出量と電気料などの維持管理費の削減を目的として、昨年度から、10年間のリース方式による民間企業の資金、ノウハウ、技術力を活用して、LED灯具への更新とその維持管理を委託するものであります。今年3月にLED灯具への更新する工事が完了し、現在は、修繕等の維持管理を実施しているところであります。 LED化による二酸化炭素排出量は、平成30年度の年約680トンに対し、今年度は年約170トンとなる見込みであり、年約510トン、約75%削減される見込みで、温室効果ガス排出削減に一定の効果があるものと考えております。 また、電気料につきましては、30年度の約4400万に対し約2400万となる見込みであり、約2000万、約45%削減される見込みとなっております。次年度以降も同様の削減が見込まれることから、当該事業について、大きな効果を生み出すものと考えております。 ○菅原修一議長 水野谷正則議員。 ◆水野谷正則議員 御答弁ありがとうございます。75%削減、そして費用も2000万ということで、非常に効果があるのかなというふうに考えております。引き続き、温室効果ガスも含め費用対効果が出るよう、取組をお願いしたいと思います。 では最後に、保育園の待機児童対策についてお伺いしたいと思います。 まず最初に、(1)令和2年4月と10月の待機児童数とその内訳、待機となる要因についてお伺いしたいと思います。 待機児童解消については、9月議会で北野議員の御質問がありましたが、私もこれまで議会の場で、小規模保育施設の新設、白河保育園の改築に伴う定員の増員や市立保育園の嘱託、臨時保育士の給与を大幅に引き上げるなど、多様な対策を講じていることを伺い、今後も待機児童が生じないよう、計画的に進めていくことをお願いしてまいりました。 しかし、本市の待機児童は減少傾向にありますが、解消はされておりません。それは、今年10月23日に公表された2020年版厚生労働白書では、共働きの割合が、1989年に42.3%だったものが、2019年に66.2%へ上昇し、共働き世帯が1245万となり、平成の30年間で共働き世帯の占める割合が約1.6倍に増えているとの報告が示すとおり、女性活躍推進法改正などから、女性の社会進出の進行や、昨年10月から施行された幼児教育・保育の無償化による保育ニーズの高まりによるものと思っております。そのような社会状況から、今後ますます保育園に預けたいと希望する家庭が増えていくと予想されます。 そこで、今年4月と10月の待機児童数とその内訳、待機になる要因についてお伺いしたいと思います。 ○菅原修一議長 伊藤保健福祉部長。 ◎伊藤公一保健福祉部長 本年4月の待機児童数は9名で、内訳はゼロ歳児1名、1歳児3名、2歳児3名、3歳児1名、4歳児1名、10月の時点では14名で、ゼロ歳児3名、1歳児7名、2歳児2名、3歳児1名、4歳児1名となっております。 待機児童が生じる要因につきましては、保育園に入園を希望する園児数に対し、保育士の不足により定員枠がないことや、兄弟で同じ園に入園させたいが、2人分の入園枠がないことなどの理由により、待機児童が発生しております。 ○菅原修一議長 水野谷正則議員。 ◆水野谷正則議員 4月の待機児童数から、10月には14人と待機児童数が増加しています。また、待機になる要因の一つに、入園を希望する保育園に定員枠がないとのことですが、保育中の親が働きたいと思っても、子供を預けるところがないと働けませんので、保育園施設を整備することは大変重要なことだと思います。 市では待機児童対策として、民間法人が保育施設を建設するに当たり、国の制度に基づく補助金のほかに市独自の支援策も講じるなど、解消に努めるとのことですが、そこで、この民間法人が建設している保育施設の開園時期、保育の人数、規模など施設の概要についてお伺いしたいと思います。 また、もう一つの対策として、ひがし保育園を改築していますが、この施設についても開園の時期と保育の人数、施設の概要、設計のコンセプトについてお伺いしたいと思います。 ○菅原修一議長 伊藤保健福祉部長。 ◎伊藤公一保健福祉部長 現在、熊田学園が西三坂地内に建設を進めております認定こども園らのみなは、来年4月1日に開園を予定しております。定員は、保育園で72名、幼稚園で36名、合計108名となっており、園舎規模につきましては、保育園及び幼稚園を合わせて約1000平米となっております。 また、ひがし保育園は、来年1月25日から新しい園舎で保育を始める予定としており、新園舎の規模につきましては、幼稚園の預かり保育室を合わせまして約1000平米となり、定員は5名増え60名となります。遊戯室を挟んだ北側に幼稚園児の預かり保育室を新設し、80名ほどの園児が利用できるようになります。 新園舎の設計コンセプトは、保育状況に応じた柔軟性、環境負荷に配慮した持続性、自然の力を借りてつくる人間本来の心地よい保育園の3つを柱に掲げ、園児が健やかで伸び伸びと過ごしやすい環境となるようにしているところです。 両施設が開園することによりまして、保育定員が77名増えることから、令和3年度は保育園の待機児童が解消されるものと見込んでおります。 ○菅原修一議長 水野谷正則議員。 ◆水野谷正則議員 ありがとうございます。 待機児童数が減少傾向にありますが、解消されるのは厳しいと見込まれる中、当市では、来年度に熊田学園とひがし保育園が開園することで、待機児童の解消が見込まれるとのことですので、来年度の待機児童がゼロになっていることを御期待しております。 また、私の地元であるひがし保育園が来年1月に開園すると聞いて、在園児が新築された施設で保育してもらえることも大変うれしく思いますし、新築された保育園で成長して幼稚園、小学校へと巣立っていってほしいとも思います。 それでは、これで私の一般質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。 ○菅原修一議長 柴原隆夫議員。     〔柴原隆夫議員 登壇〕 ◆柴原隆夫議員 通告に従い、発言席より一般質問をさせていただきます。よろしくお願いします。(発言席へ移動) ○菅原修一議長 柴原隆夫議員。 ◆柴原隆夫議員 この国の形はどうしてこんなにも危機感が乏しくなってしまったのでしょうか。この国の形はどうしてこんなにも危機感に鈍感になってしまったのでしょうか。今のこの国の形では、我が国固有の領土である尖閣諸島は中国共産党にのっとられてしまいます。今のこの国の形では、世界で毎日1万人が亡くなり、正念場の冬場のコロナ感染拡大をどのように阻止していくのでしょうか。 菅首相は就任時に、コロナ対策としてPCR検査を1日20万件から30万件に増やすと述べられました。現在の検査件数は2万件から3万件です。 第1・第2波のコロナ対応は、コロナ対策が功を奏したものでなく、結果オーライのものであるとの専門家の論評が一般的であります。世論調査では、7割の国民がコロナ対策は不十分と回答しております。 緊急事態宣言下におけるこの国の国民の行動対応は、世界を驚かせました。このすばらしい国民性を持つ日本人であることに誇りを感じます。 第1波から8か月が経過しています。世界で毎日1万人もが犠牲になっている、このコロナの脅威を目の当たりにして、どうしてこれを教訓に我が国は備えてこなかったのでしょうか。 100年前に、我が国はスペイン風邪が感染拡大し、医療崩壊が起こり、50万人もが犠牲になりました。どうしてこのスペイン風邪の医療崩壊を教訓にしないのでしょうか。 感染が拡大すれば、医療体制が逼迫し、医療崩壊になり得ることは、当初から予測されておりました。今、新型コロナウイルス感染症の急増により、医療従事者の人手不足が深刻化してきております。北海道旭川市と大阪府では看護師不足が深刻となり、自衛隊看護師派遣を要請するまでの事態になりました。各自治体の医療機関で看護師不足により、病床使用率が実態と異なり、病床の逼迫が深刻になりつつあります。 空気が乾燥しウイルスが発生しやすくなる、まだ冬場を迎えたばかりです。本当の正念場はこれからです。自衛隊看護師の派遣を行う事態となる前に、第1波から8か月が経過し、医療体制を整える時間は十分ありました。各地の自衛隊病院では、コロナ患者を受け入れて治療に当たっており、自衛隊派遣、看護師派遣もかなり限定的なものになっております。自衛隊派遣は、打つ手を尽くした後の終局的な手段であるべきです。 菅首相は記者会見で、マスク、手洗い、消毒をもう一度徹底してください、国民へお願いしただけで、政府のコロナ対応についての希望ある国民へのメッセージはありませんでした。政府のコロナ分科会長の尾身会長は、国民に求めるステージの段階は過ぎ、国が感染防止を行う段階に来ていると警告しております。 また、コロナ患者を治療する病院の経営が悪化、悪化が表面化しております。大学病院をはじめとして、地域の基幹病院では看護師不足が深刻となり、4月から休みも取れず、帰宅もままならない状態の下でコロナ患者の看護に当たっております。精神に異常を来している看護師が多く出ております。 人命を救うという使命感を支えとして踏ん張る看護師たちは、病院の赤字経営から給料が減額、ボーナス支給もままならなくなっております。また、離職する看護師が増えていることも深刻な問題となっております。看護師や病床が不足し、コロナ以外の一般の治療にも支障が出始めております。 今、国が最善を尽くさねばならないことは、何としても医療崩壊を食い止めることです。医療崩壊は命の選別につながります。しかし、既に点数化し、治療に優先順位がつけられ始めております。もし、命の選別が行われ、適正な治療により救命されるものと、そうでない患者が亡くなるような事態になれば、社会の根幹に関わることであります。 一番正念場の冬季3波、新型コロナ感染拡大防止策についてお伺いします。 今、正念場を迎え、新型コロナウイルスの感染拡大を発生し始めております。患者の感染経路、治療経過など、迅速な情報把握は、その後の感染防止策及び対応にぜひとも必要となってきます。9月議会で県に情報共有を求めてまいりたいとの答弁がありましたが、その後については、情報の共有についてはどのようになっているでしょうか、改めてお伺いいたします。 ○菅原修一議長 伊藤保健福祉部長。 ◎伊藤公一保健福祉部長 指定感染症であります新型コロナウイルス感染症が発生した場合、蔓延を防止するために必要な情報は、保健所を所管する県や中核市が、本人の同意を得た上で個人が特定されないよう配慮しながら公表しており、また、入院後は感染拡大のおそれがないことから、治療状況は非公開でありますが、退院の情報については、人数のみ公表されております。 市内で感染者が発生した場合には、県と密に情報を共有し、迅速に情報把握を行っており、共有した情報につきましては、公共施設や学校などの関係機関と連携を図り、市民の感染拡大防止対策のために活用しているところであります。 ○菅原修一議長 柴原隆夫議員。 ◆柴原隆夫議員 はい、よく分かりました。 それでは(2)番、白河市の感染防止対策についてお伺いします。 理化学研究所では、スーパーコンピューター富岳が、失礼しました、そうですね、換気の必要性、会話、会食、飲食、仕事場、屋外活動等でのいろいろな場面における飛沫が飛び散る様子や空間などでのエアロゾルの流れを映像化し、効果的な感染防止を示しております。 理化学研究所によって、せきによって飛び散る飛沫が手作り布マスク、手作りポリエステルマスク、ウレタンマスク、不織布マスクなどの各種マスクがどのくらい飛沫が抑えられるかを、富岳でシミュレーションを行いました。不織布マスクでは、生地を通り抜ける前方に飛ぶ飛沫はほとんどなく、飛沫防止に実力があることが分かりました。また、フェースシールド、フェースマウスではかなりの飛沫が漏れることも分かりました。 また、寒く、窓を閉め切ることとなる家庭や職場などの空間でのエアロゾルが滞留し、換気をすることが感染リスクを低下経過させることも画像化されました。 また、マスクは幅広く顔面を覆うようにし、できるだけ隙間を少なくすることが大切と言われております。 飛沫感染防止をするには、マスクの着用が最も効果的な一つであることはもう周知の事実であります。日本人が比較的感染が穏やかであることはマスク習慣にあります。欧米諸国でもマスクを着用する映像を目にするようになりました。 手作りマスク、ウレタンマスクは、第1、第2波時におけるマスク不足から工夫されたもので大変貴重なものであり、その効果については、富岳シミュレーションでも示されております。ただ、マスク専用の素材を使ったよりは劣るということです。 コロナ感染対策は、各都道府県知事に権限があり、財政的にも市町村が行う感染防止策は限定的であり、また、感染リスクのある職場では不織布マスクが推奨されておることから、マスク専用の素材を使った不織布マスクを推奨し、正念場の冬季感染防止について行うことはいかがでしょうか。 また、WHOの、各国政府はコロナ後遺症は認識すべきとの警告しているように、感染者が多いヨーロッパではどのような後遺症があるのか、知見が明らかになっております。自治医科大学附属埼玉医療センターでは、新型コロナウイルス感染後、治ったはずなのに味覚、嗅覚障害、脱毛、呼吸困難、心臓の筋肉炎、記憶障害など、重症、軽症を問わず何らかの後遺症が出るのが、この新型ウイルスの特徴といえます。また、学生など若い世代でも後遺症に苦しんでいる方がたくさんおります。無自覚、無症状でも後遺症は起こり得るといえます。 このことから、若い世代への感染回避対策の周知も併せて、本市ができる取組として行うことはいかがでしょうか。 ○菅原修一議長 伊藤保健福祉部長。 ◎伊藤公一保健福祉部長 新型コロナウイルスの主な感染経路は飛沫感染であることから、せきエチケット、マスク着用、ソーシャルディスタンスなどの徹底について、これまでもホームページや広報紙、保健センターだより等で、市民に感染症対策を周知してまいりました。 理化学研究所のスーパーコンピューター富岳を使った飛沫拡散シミュレーションは、改めてマスク着用の効果と換気の重要性を示したものと認識をしております。 また、新型コロナウイルス感染症は高齢者が重症化するリスクが高いという認識が定着したことで、逆に若年層が感染症対策を怠っているということもあるのではないかと考えております。 これから寒さのため換気がしづらい季節となり、さらに空気が乾燥し飛沫が拡散しやすくなると言われておりますので、正しい手洗い、正しいマスクの着用などの基本的な感染症対策の徹底について、引き続き啓発してまいります。特に若年層への周知方法として、今後、フェイスブックをはじめとした白河市公式SNSを活用するなど、様々な方法で正しい情報を届けるよう努めてまいります。 ○菅原修一議長 柴原隆夫議員。 ◆柴原隆夫議員 分かりました。 それで部長ですね、例えば毎日毎日、感染者、都道府県ですね、公表されておりますけれども、重症患者が何名、そのことは大体公表されているんですけれども、部長、知っていたらで結構なんですけれども、大体日本で今現在、1日平均どのくらいの方がこのコロナ感染で死亡しているか、亡くなっていると思われますか。私世界は1万人程度と申しましたけれども、知っていれば。 ○菅原修一議長 伊藤保健福祉部長。 ◎伊藤公一保健福祉部長 国内の死亡者数につきましては11月末から急増しておりまして、今、平均死亡につきましては大体三十五、六人前後で推移していると思っております。 ○菅原修一議長 柴原隆夫議員。 ◆柴原隆夫議員 さすが部長ですね。大体今、40人前後が日本で亡くなっているんです。死亡者ですね。ただ、他の国と比べると1桁2桁も違いますから、何か穏やかなような感じもしますけれども、これは大変な数字なんです。もしこのまま、専門家の話です、医療崩壊につながれば、恐らく100人、200人いくだろうと予想されているんです。ただ、平均的に40人前後が亡くなっていったとしても、3月まで恐らく続くでしょうから、空気感染によってですね。6000人、7000人という方が亡くなるんです累計でね。 そこで、日本の総理大臣、菅首相が国民にメッセージを出しました。マスク、手洗い、消毒、それから、今、SNS等でそういうようなものの啓蒙を発信していきたい、さらなる注意をしていきたいということなんですけれども、そして総理大臣がメッセージを出しました。どうですかね。白河市でも、白河市長のメッセージ、つまり、そういう手洗い、マスク、消毒の改めての喚起を促すとか、それから、職場とか家庭内での換気を改めて、喚起を促すとか、そういうような市長メッセージを出すということについての検討についてはいかがでしょうか。検討し、はい。 ○菅原修一議長 伊藤保健福祉部長。 ◎伊藤公一保健福祉部長 先ほど言いましたように、ホームページ等で必要に応じてマスク着用等の啓発等は努めておりました。今、議員おっしゃるように市長メッセージ等については、必要に応じて今までも出していたところでありますが、改めて冬季3波について迎えるに当たって、市長メッセージが必要となれば前向きに検討していきたいと思います。 ○菅原修一議長 柴原隆夫議員。 ◆柴原隆夫議員 市長メッセージとなると、同じあれでも市民に受ける受け止め方がかなり違いますので、その辺についてはですね、ぜひ市長メッセージについても、感染状況を見ながら検討していただきたいと思います。 はい、3番。行政検査だけでなく、社会的検査の必要性についてお伺いします。 症状のある者や濃厚接触者は行政検査の対象となります。しかし、無症状者でも自覚のないまま感染を拡大させております。重症化しやすい高齢者施設で働く職員、接触を仕事とする保育園、児童クラブ、学校の職員への社会的PCR等の検査が必要かと思われますが、いかがでしょうか。ただし、今回補正に上がりました高齢者等検査助成金事業については除いてください。 ○菅原修一議長 伊藤保健福祉部長。 ◎伊藤公一保健福祉部長 特別養護老人ホームなどの施設サービスへの新規入所者に対するPCR等の検査につきましては、県において検査を実施するよう進めております。また、介護施設の職員につきましては、必要に応じて各事業所の判断で対応いただくこととなっております。 なお、12月補正予算に計上しておりますPCR検査等費用助成金は、65歳以上の方でデイサービスやショートステイなど居宅サービスを初めて利用する方や、65歳以上の方または基礎疾患を有する方で感染流行地から転入してきた方など、市が定める要件に該当する場合に助成対象とした事業であることから、高齢者及びその家族の安心のためには御活用いただきたいと考えております。 また、最前線で保育、教育を担っております職員が定期的に検査を受けることは、子供たちを安心して預かることにつながるものと思っております。市中の感染状況や国県の動向、他市の状況などを踏まえ、医師会とも連携を図りながら、検査の必要性について検討していきたいと考えております。 ○菅原修一議長 柴原隆夫議員。 ◆柴原隆夫議員 PCR検査、プール方式というやつもあるんですよね。その辺についても検討を含めて、お願いいたします。 4番、発熱時、まずはかかりつけ医への電話相談についてお伺いします。 県が福島県医師会と集合契約を結び、発熱時、まずはかかりつけ医への電話相談をすることになりました。そこで、県が指定する市内の診療検査医療機関についてはどのくらいの医療機関があるのでしょうか。 ○菅原修一議長 伊藤保健福祉部長。 ◎伊藤公一保健福祉部長 市内には43医療機関がありますが、発熱患者等の診療または検査を行う診療検査医療機関として県に登録した医療機関名は、県及び県医師会では非公表としております。なお、県内全体では、12月3日現在、318医療機関が指定されております。 ○菅原修一議長 柴原隆夫議員。 ◆柴原隆夫議員 それでは、②番に移ります。 その上記の医療機関は短時間で検査できる抗原簡易検査、抗原定性・定量検査が可能な機関と思われますが、どの程度の時間で判明するのでしょうか。また、検査が分かるまでの時間はどのように、例えば1日かかるとしますと、その検査を受けて陰性だと分かるまで、陽性か陰性か分かるまでの行動ですね、についてはどのようなことになって、どのような指導になっているのでしょうか。 ○菅原修一議長 伊藤保健福祉部長。 ◎伊藤公一保健福祉部長 診断のための検査にかかる時間につきましては、PCR検査では、専用機器があれば約5時間、外部の検査機関に検体を搬送し検査する場合は、1日から3日程度かかります。 鼻咽頭拭い液や唾液を検体とする抗原定量検査は、専用機器があれば30分程度で結果が判明しますが、外部の検査機関に搬送し検査する場合には、1日から2日程度かかります。 鼻咽頭拭い液を検体とする抗原定性検査は、インフルエンザ検査と同様に、迅速キットで簡単に検査できるもので、15分から30分で結果が判明いたします。 30分程度で結果が判明する抗原検査につきましては、結果が出るまで、医療機関や車の中で待機となります。また、PCR検査や外部の検査機関に検体を搬送し検査するなどの、結果が出るまで時間がかかる場合には、家族との接触を控えるようにしながら、自宅での待機となります。 なお、結果が陰性の場合は、症状がなくなるまで2週間程度健康観察が必要となり、陽性の場合は、診断した医師が保健所に届出する義務があるため、保健所の指示に従いまして、入院等の措置が必要となります。 ○菅原修一議長 柴原隆夫議員。 ◆柴原隆夫議員 はい。次のウ、エについては、一括して答弁をお願いします。 私がたまたま、かかりつけ医の先生なんですけれども、検査キット、これがなかなか足りないということだったんです。ですから、検査キット確保の件についてどのようになっているか、また、かかりつけ医がない場合、それから、休日、年始、年末、夜間などの場合、恐らく相談センターに行かれるかと思うんです。その場合にこの年始、年末についてだけちょっとお願いいたします。 ○菅原修一議長 伊藤保健福祉部長。 ◎伊藤公一保健福祉部長 県ではPCR検査体制を拡大しておりまして、12月3日現在、1日2004検体の検査ができる体制となっております。 県によりますと、検査実施数は1日約200から500検体で推移しておりまして、これまでの1日の最大検査件数は11月10日に919件でありました。 県に確認しましたところ、現在検査キットが不足しているという状況ではないということであります。 11月1日から発熱等の症状がある場合の相談体制が変更となりまして、まずはかかりつけ医や身近な医療機関に電話で相談し、かかりつけ医が診療検査医療機関の場合には、そこで診療検査をいたします。かかりつけ医が診療検査をできない場合には、診療検査医療機関や、または西白河地方発熱外来を案内いたします。 かかりつけ医がいない、どこに相談してよいか分からない場合には、受診相談センターに電話で相談し、最寄りの診療検査医療機関または発熱外来を案内されるという流れになっております。 また、休日や年末年始は、白河医師会の休日当番制事業によりまして、内科外科及び小児科は当番医療機関が対応することになっております。 いずれの場合も感染防止のため、直接医療機関には出向かずに、受診前に必ず電話で相談してから受診するよう、市民には周知してまいりたいと思っております。 ○菅原修一議長 柴原隆夫議員。 ◆柴原隆夫議員 よく理解しました。 5番の同時流行が懸念されるインフルエンザワクチンの接種についてなんですけれども、これ聞き取りの段階で落ち着いて穏やかだということですので、これについては割愛させていただきます。 議長ですね、質問事項の大きい2番と3番を、同じ教育委員会ですので、入れ替えて質問してよろしいでしょうか。 ○菅原修一議長 はい、3番から先ということですね。 柴原隆夫議員。 ◆柴原隆夫議員 3番、コロナ禍の成人式開催についてお伺いします。 連日、各都道府県では最高の感染者が出ております。 コロナ禍の成人式開催については、延期または中止する自治体もあり、開催する場合は感染防止策として、屋外または分散開催をしております。また、開催2週間前に、市の負担でPCR検査を実施している団体もあります。 当市におきましては、感染防止策を十分行い開催を予定されていると思われます。もし、成人式の出席者から感染者が発生し、家庭内感染、懇親会等でのクラスターが起きたら困ったことになります。 そこでお伺いします。 (1)感染が拡大している首都圏の地域から帰省する出席者の対応についてはどのように考えているのでしょうか、お伺いします。 ○菅原修一議長 芳賀教育長。 ◎芳賀祐司教育長 本市では、国の新型コロナウイルス感染症対策分科会からの提言や、県の示す新型コロナウイルス感染拡大防止対策の基準を基に、令和3年白河市成人式における新型コロナウイルス感染症対策ガイドラインを作成し、成人式出席者へ送付したところであります。 出席者は、ガイドラインに沿って、感染リスクの高い行動を避けるとともに、事前の体調管理に努めるなど、感染防止対策をしっかり行った上で参加していただくことにしております。 なお、今後の感染状況にもよりますが、国内において感染が拡大している地域からの参加者に対しては、出席を控え、ライブ配信を利用していただくこともあると考えております。 ○菅原修一議長 柴原隆夫議員。 ◆柴原隆夫議員 今、ガイドラインに基づいてしっかりした感染対策をさせて出席させていただくということなんですけれども、それはどのようにして、出席者に出欠というのはどういう形で、方法でとったんですか。どういう方法で。また、その出欠内容の方法についてどういう記載をされているのですか。往復はがきですかそれとも、往復はがき…… ○菅原修一議長 芳賀教育長。 ◎芳賀祐司教育長 今年より、出席者には往復はがきによって出欠の確認をしました。それによって、出席者にはガイドラインを送付したところであります。その中に、ガイドラインに、出席を参加するにしたときには体調管理をしてくださいとか、チェックリストとか、そういうものを明記してあります。 ○菅原修一議長 柴原隆夫議員。 ◆柴原隆夫議員 それは、往復はがきの中でですね。 別にその往復はがき内に封筒とか何かに入れて、添付してそういうふうなことを知らせたのとは違うんですね。往復はがきだけですね。 ○菅原修一議長 芳賀教育長。 ◎芳賀祐司教育長 往復はがきで出席を確認して、出席とされた方に、封書でガイドラインを送付しました。 ○菅原修一議長 柴原隆夫議員。
    ◆柴原隆夫議員 往復はがきで出席を確認して、出席する方についてはそのガイドラインを送付したと、はい分かりました。 そこでお伺いしますけれども、例えば、今、大阪の吉村知事の場合ですね、年始、年末、この帰省について自粛を求めております。つまりホームステイですね。例えば東京をはじめとする首都圏、緊急事態宣言を発令した場合とか、もしくは自粛要請が出た場合、そういう場合についての成人式開催についてはどのように考えているんですか。緊急事態宣言が出ないと、出た場合ですね。 ○菅原修一議長 芳賀教育長。 ◎芳賀祐司教育長 ガイドラインにも明記してありますが、国内において爆発的に感染が拡大している地域からの参加者については、入場をお断りする場合もあるというふうに明記しておりまして、これからの感染の状況、そういうことを見ながら判断していけたらなと思っております。 ○菅原修一議長 柴原隆夫議員。 ◆柴原隆夫議員 そういう状況見ながらというんですけれども、そのことは、例えば緊急事態宣言とかそれに類する、年始、年末、自粛要請なんか出た場合については、実際に出ない、もうかなり出る可能性が高いと、既に大阪出てますから、その出た場合についての対応については、これ事前に通知した、お知らせしてあるんですか。例えば、そういう宣言が出た場合については、延期または中止になる可能性がありますということは通知してあるんですか。 ○菅原修一議長 芳賀教育長。 ◎芳賀祐司教育長 ガイドラインの中に成人式開催の方法の変更及び中止に関する目安ということで、ステージ4になった場合には、式典の中止もあり得るというような形で明記しております。 ○菅原修一議長 柴原隆夫議員。 ◆柴原隆夫議員 そうしますと、その時点の例えば中止があり得るということなんですけれども、それは何ていうのかな、出てから発令、出てからそのことを、中止という通知を出されることになるんですか、中止にする場合。例えば東京をはじめとした首都圏で緊急事態宣言または自粛要請が出た場合において、そういうような出た場合において発令されてから、それを、今ガイドラインに基づいて、今回の成人式については中止しますと、延期しますというような手順になるんですか。 ○菅原修一議長 芳賀教育長。 ◎芳賀祐司教育長 やはりこれからの感染の状況を見ながら、そして発令が出た場合にどのようにするのか、課の担当とそれから話合いをしながら、そういうふうに考えていきたいなというふうに思っております。 ○菅原修一議長 柴原隆夫議員。 ◆柴原隆夫議員 例えばその中止になった場合について、女性の方ですと、美容室ね、美容院、着付けとか化粧とか、もう既に予約入れているんですよ。何か月も前からね。それで、美容院のほうでも、そういう成人式の準備のために予約を受け入れて、そして一般客のお客さんについての予約はお断りしているんですよ。ですから、もしそういうような中止になった場合について、やはりその辺についてですね、やはり何ていうのかな、ガイドラインに示してあるからということなんですけれども、その点については明確にですね、やはりきちんと知らせるべきじゃないかなと思うんですけれども。もし中止になった場合について、そういう着付けとかね、美容室に対する対応とか何かあるかと思うんです。そういう場合についてもやはりやむを得ないということになっちゃうことなんでしょうね。どうですかね。 ○菅原修一議長 芳賀教育長。 ◎芳賀祐司教育長 子供たちは二十歳を迎えます。成人になります。そこは市として祝ってあげたい。ですから、なるべく成人式はやってあげたいというふうに思っているところです。子供たちにとって、中学校を卒業して再び会う子供たちもいるのかなというふうに思います。成人式はできるだけやってあげたい。ですから、やれる方向で、感染対策を十分にやった上で、やれる方向で考えています。 これから感染の状況が拡大してきたときにどうするのかということなんですけれども、それは状況を見ながら、考えていきたいなというふうに思っているところであります。 ○菅原修一議長 柴原隆夫議員。 ◆柴原隆夫議員 万が一そういうふうになった場合についてですね、美容室とかその辺についての何らかのですね、謝罪とまでいかないけれども、そういうやむを得ない事情なり、そういうふうなものを、説明とかね、謝罪でしょうね。というのかな、やはり必要かなと思います。 そこで、例えば、はい分かりました。そういう形でガイドラインに基づいて受け入れるところまで分かりました。 じゃ、入場するんですね。会場にね。入る場合についてはどのようなチェックが行われるんですか。 ○菅原修一議長 芳賀教育長。 ◎芳賀祐司教育長 当日、受付をします。そのときに検温して、それから、手指の消毒、それから、体調の確認のためのチェックリストをしておりますので、そのチェックリストを提出してもらいます。それから、当日は当然座席を指定していまして、そして、1席を空けて定員の50%以下になるような形でやっていくような形にしております。 ○菅原修一議長 柴原隆夫議員。 ◆柴原隆夫議員 2つに分けて、再質問させていただきます。 入場する際に、今、検温と消毒と問診、申告問診ですね。若い人たちというのは無症状の方が多いんです。それで、今の感染の特徴というのは、若い無症状の方が若者についてその若者が無症状でまた市中感染を広げているという連鎖なんです。大きな感染ね、そして家庭内感染になる、職場感染をしているというのが現実なんです。その入場する際のチェックの際に、若者が、無症状ですから、出ないですよね。だから、その点についてなんですけれども、どんなに注意しても無症状だから検温しても無症状が出ないですよね。だからその辺についてもですね、やはり問題があるのじゃないかなと。結局感染しても入ってくるわけ。入ってくるわけですからね。はい。 ではそこで座席です。座席については、席は指定するんですか。どういう座席の、着席というか、され方をするんですか。 ○菅原修一議長 芳賀教育長。 ◎芳賀祐司教育長 座席に関しては指定させてもらいます。この方がここに座る、何番の方は何番、ここの席に座るという形で指定させていただきます。 ○菅原修一議長 柴原議員に申し上げます。答弁の中身よく聞いてください。先ほど同じ答弁していますので。 ◆柴原隆夫議員 いや、2回に分けてということで…… ○菅原修一議長 席もきちんと指定をするということを先ほど答弁していますので、それをきちんと認識した上での質問をお願いします。 柴原議員。 ◆柴原隆夫議員 今、議長からね、よく認識してということなんですけれども、席ですけれども、例えば席の座り方、1個ずつ空かすんですよね。後ろはどうなんですか。 ○菅原修一議長 芳賀教育長。 ◎芳賀祐司教育長 そこまで詳しくは決めているわけでありませんけれども、真後ろではなくて斜め後ろのような形で、とにかくソーシャルディスタンスが取れるような形で、座るような形にしていきたいと思っています。 ○菅原修一議長 柴原隆夫議員。 ◆柴原隆夫議員 大体、例えばよくテレビで拝見する座席の座り方で今一般的なのは、NHKののど自慢とか、日曜の、それから、相撲ですね、大体、もう本当がらがらなんです。1つずつ席空けて、後ろの席も空けているんです。つまり、今教育長が言ったソーシャルディスタンスです。チェック時に無症状の方も入ってきますから、仮に感染している方の無症状の方ですね。ですから、席の座り方についても、その辺についてはまだ考えていないということなんですけれども、その辺についても、やはり検討が必要じゃないかなと思うんですが、いかがでしょうか。後ろも空けるということ、はい。 ○菅原修一議長 芳賀教育長。 ◎芳賀祐司教育長 今、出席者を確認している状況であります。出席者の数によれば、席をたくさん離すことも可能になります。ですから、その出席者の数によって、その席の座り方を考慮して、ソーシャルディスタンスがしっかり取れるような形で対応していきたいというふうに思います。 ○菅原修一議長 柴原隆夫議員。 ◆柴原隆夫議員 ソーシャルディスタンスをしっかりということなんですが、具体的には1つ空けることは大体一般的ですけれども、後ろの席についても空けるということを検討しているということですか。出席状況について。よろしいですか。 ○菅原修一議長 柴原議員、先ほども言いましたように、同じことを聞いていますので、先ほど、後ろを空けて斜めにするとかという答弁していますので、きちんと聞いてください。聞いて質問してください。 芳賀教育長。 ◆柴原隆夫議員 確認してください。後ろの座席も空けるということも検討するということですね。 ○菅原修一議長 芳賀教育長。 ◎芳賀祐司教育長 そうなります。ソーシャルディスタンスを可能な範囲に広く取りたいというふうに思っております。 ○菅原修一議長 柴原隆夫議員。 ◆柴原隆夫議員 そうしますと人数が例年ですとどの程度、大体500名程度だろうと思うんですけれども、一般的な会場では、そういうふうに1つずつ後ろの座席空けた場合には、座席数から見て、果たして出席者が例年ですと500名程度だろうと思うんですけれども、できますか。仮にやったとした場合に、1個ずつ席空けて、後ろの席を空けた場合について、500名、仮に例年ですと500名ぐらいですが、500名の方がちゃんと席につけますか。 ○菅原修一議長 柴原議員、同じ質問、------ですので、その辺確認、踏まえて質問をお願いします。 芳賀教育長。 ◎芳賀祐司教育長 定員の50%以下の座席は確保できるというふうに思っております。それから、当然、マスクをして、しかも会場の中では会話を慎んでいただいて、飛沫感染等がないような形で、参加者には心がけていただくような形を取っていきたいというふうに思っております。 ○菅原修一議長 柴原隆夫議員。 ◆柴原隆夫議員 議長がおっしゃる、何回も言うようですけれども、例えば500名でそのようなソーシャルディスタンス取った場合に、500名が出席した、例年の例でいけばですよ、まだ出欠者が分からないということですから、出席した場合に、一度に会場に入れますか、入場できますか。500名。 ○菅原修一議長 柴原議員、先ほど申し上げましたように、同一-------ですので、もう5度目になっていますので。 ◆柴原隆夫議員 違うよ。無制限だよ。 ○菅原修一議長 大変失礼しました。 それでは、芳賀教育長。 ◎芳賀祐司教育長 通常ですと500名程度かなというふうに思っておりますけれども、本日現在の段階では、出席というふうに返事を来ている方が350程度であります。この後、また感染者の状況によっては、増えるのか減るのかちょっとまだ予想がつかないような状況ですけれども、そのような形で、ソーシャルディスタンスを保てて、しかもマスク等をしていただくような形でやっていけるようにしたいというふうに思っております。 ○菅原修一議長 柴原隆夫議員。 ◆柴原隆夫議員 仮にこれ例年で500名ですと入り切れないですよね、今そういうソーシャルディスタンス取った場合についてですね、その辺についてもいろいろ検討なされているかなと思います。はい。 そこで次に移ります。 3番の2までも大体今質問しましたので、再質問も了解しましたので、問題は(3)番ですね、解散後は、会食等を自粛する行動要請が必要と思われますかということについてなんですけれども、帰省しますと、やはり懐かしい、先ほど教育長が答弁して懐かしい云々ということなんですけれども、やはりどうしても会食、飲食が伴うと思うんです。問題は、成人式のために帰省して、そういうようなことを行って、家庭内感染が広がったり、会食等についてクラスターが起きたりすることが一番困るわけなんです。これが自主的に、同じ帰省するにしても、成人式のために帰省したということになっちゃうわけですね。ですから、その辺についても十分な注意喚起が必要かと思われますけれども、いかがでしょうか。 ○菅原修一議長 芳賀教育長。 ◎芳賀祐司教育長 本市策定のガイドラインに、式典後の行動について、大人数での会食等は控えてくださるよう記載し、注意を喚起しておりますが、式典終了後もアナウンスする予定としております。 ○菅原修一議長 柴原隆夫議員。 ◆柴原隆夫議員 ですから、今の一番ね、感染の流行というのは、無症状の若者がそういうふうにして家庭に帰って家庭内感染を広め、今一番多いのは家庭内感染ですから、それから、会食等でクラスターが起きているということですので、その辺については再度ですね、今、教育長がおっしゃいましたように、注意を喚起し、注意を促して、そういうことのないように、解散したならば直ちに自宅に帰って、そういうような速やかに穏やかに解散する、そういうような御指導というか注意喚起について、よろしくお願いいたします。 はい、それでは2番目に移らせていただきます。 児童生徒、教員が感染した場合の臨時休業の指針についてお伺いします。 (1)感染防止指導はもちろんですが、差別や偏見を起こさないための指導はどのように行われているのでしょうか、お伺いします。 ○菅原修一議長 芳賀教育長。 ◎芳賀祐司教育長 本市の小中学校では、いわゆる3密を避けることや手指の消毒、それから、毎朝の検温、教室の換気や加湿など様々な感染防止対策を行っております。また、2学期からはスクールサポートスタッフを全校に配置し、机、ドアノブなど、児童生徒が手を触れる機会の多い場所の消毒等を行い、新型コロナウイルス感染症の予防に努めております。 しかしながら、学校や家庭において幾ら感染防止対策を取っていても、ウイルスは目に見えるものでありません。感染し発症してしまうリスクは誰にでもあるのが現実であります。それを理由に差別や偏見が起こることは決して許されないことであります。 これに関連し、本市では思いやり条例を制定したところであり、各学校では、児童生徒に対して、集会や授業の中で条例の趣旨が理解できるよう指導しております。また、保護者に対しても、学校だよりや学校のホームページを活用して周知しております。 毎年8月に行っておりますいじめについて考える中学生フォーラムでは、今年は中学生が新型コロナいじめをテーマに意見交換を行いました。その内容と成果については、参加した代表者が学校に持ち帰り、それぞれの学校の全校生に周知したところであります。感染者に対する差別や偏見を持たないことの大切さを改めて考えさせることができたというふうに思っております。 今後もあらゆる機会を捉えて、人を思いやる心の涵養に継続して取り組んでまいります。 ○菅原修一議長 柴原隆夫議員。 ◆柴原隆夫議員 はい。ありがとうございます。よろしくお願いします。 それから、(2)と(3)については、聞き取りと、それから、文書等で理解しましたので割愛させていただきます。ただ違う点は、感染者が出た場合の休業と、それから、感染者が出ないで防止のための、3月かな、4月かな、休校とまた性質が違うものなんですけれども、この2番、3番については、聞き取りと文書の中で理解しましたので割愛させていただきます。 (4)万一受験生、中学3年生です、が試験当日に感染されている場合は、どのような対応になるのでしょうか。お伺いします。 ○菅原修一議長 芳賀教育長。 ◎芳賀祐司教育長 県立高校の入試では、10月5日に発出された実施要綱によりますと、新型コロナウイルスに感染するなどして欠席した場合の対応として、国の方針や文部科学省の通知、今後の感染の推移を踏まえるとともに、県の関係部局と連携し、最新の情報や知見に基づいて適切な時期に周知するとされ、現在のところ、具体的な対応は発表されておりません。また、県中県南域内の私立の高校入試については、別日に受験日を設定する対応となっております。 教育委員会としましては、県教育委員会に対して、受験生が不安にならないような対応をしていただけるよう要望してまいります。 また、各中学校においては、予防の徹底を図るとともに、生徒の体調管理に注意させ、万全な状態で受験できるよう指導してまいります。 ○菅原修一議長 柴原隆夫議員。 ◆柴原隆夫議員 ちょっと今聞き漏れちゃったのかもしれないんですけれども、受験者自身です。受験者自身が例えば試験当日、コロナに感染したと。そういう場合についてもう一度御答弁お願いします。受験当日の、試験日登校じゃなくて、受験者本人です。本人がコロナに感染していれば、試験当日ですね、ついてはどのようになっているか、聞き漏らしたのかどうか分からないんですけれども、もう一度お願いします。 ○菅原修一議長 芳賀教育長。 ◎芳賀祐司教育長 県立高校入試に関しては県教育委員会の管轄でありますので、その具体的なことまでは私たちは今存じ上げません。そして、私たちが知ることができるのは実施要綱であります。高校の入試の実施要綱には、適切な時期にこれについては周知するというふうになっております。現在のところ、その対応はまだ県教委から発表されておりません。今後発表されることを見て、それで対応していきたいと思っております。 ○菅原修一議長 柴原隆夫議員。 ◆柴原隆夫議員 分かりました。ということは、そういう情報待ちということなんですけれども、はい、理解しました。 例えば4番に関連してですけれども、インフルエンザ感染の場合、試験当日の本人当人がですね、インフルエンザに感染していた場合はどうなんですか。 ○菅原修一議長 芳賀教育長。 ◎芳賀祐司教育長 私も今年の実施要綱をまだそこまで確認しておりませんが、今までの経験でありますと、別室で受験をしております。 ○菅原修一議長 柴原隆夫議員。 ◆柴原隆夫議員 分かりました。 それから、4番については、水野谷議員の質問内容でよく理解しましたので、4番については割愛させていただきます。 5番、消火栓の設置及び冬場の管理についてですけれども、いよいよ火災が多く発生する時期になってきました。そこで、新興住宅の方が、うちに消火栓は大丈夫なのかなとか、そういう不安を感じている方が結構いるんです。ですから、その辺の特に新興住宅地の方々の住民にそういう意見が多いんですよ。そこで、消火栓の設置及びその基準ですね。また、冬場の消火栓の管理について、どのようになっているかお伺いします。 ○菅原修一議長 邊見市民生活部長。 ◎邊見正則市民生活部長 消防法では消火栓を含む防火水槽、プール、河川などの消防水利の設置基準が示され、市街地の場合には、半径約80メートルから120メートルの範囲内で1か所とされております。 また、分譲地などに消火栓を設置する場合には、水道の布設工事に併せた設置を基準として、さらには、周辺の河川、沼などの自然水利、防火水槽などの水利の状況を踏まえながら、水道課と協議をしながら進めているところでございます。 次に、冬場を含めました消火栓の管理については、消防団による担当区域内の消火栓を定期的に確認するとともに、積雪時における地下式消火栓周辺の除雪を行っております。また、常備消防におきましても、巡回中ですね、点検の確認、さらには予防消防と円滑な消防活動ができるよう備えをしているところでございます。 ○菅原修一議長 柴原隆夫議員。 ◆柴原隆夫議員 これで一般質問を終わります。 ○菅原修一議長 この際、10分間休憩します。     午後2時22分休憩---------------------------------------     午後2時31分開議 ○菅原修一議長 休憩前に引き続き会議を開きます。 須藤博之議員。     〔須藤博之議員 登壇〕 ◆須藤博之議員 発言席より一般質問を行いたいと思います。よろしくお願いします。(発言席へ移動) ○菅原修一議長 須藤博之議員。 ◆須藤博之議員 初めに、第2期白河市歴史的風致維持向上計画について、鈴木市長にお伺いをしたいと思います。 思い起こせば11年前、平成21年12月議会において私は、歴史まちづくり法認定に関わる第1期の白河市歴史的風致維持向上計画について質問を行いました。当時市長は、全国でもあまりなかった中心市街地活性化法と歴史まちづくり法の2つを使ってまちづくりを行っていくということで、大変大きな期待を込めて質問を行った記憶があります。 当時の丸山征紀建設部長は、この計画について、この計画は歴史と文化を生かしたまちづくりを進め、観光交流人口の拡大やまちなかの活性化を図る上で、その活用が大いに期待されるという答弁をしております。また、鈴木市長も、歴まち法に関して、電線地中化の問題、提灯まつり等の財政支援など、相当、自治体の使い方、知恵の絞り方によっては相当手広く使える法律であることや、民間とともに汗をかきながら、どういうふうな利活用を図ったらいいかということを考える、大変使い勝手のいい法律である旨の答弁がありました。そして、この歴まち法が認定された後は、個人ではなかなか維持補修に手が出せなかった建造物や、白河市を代表する脇本陣や藤屋建造物群などの歴史的な建造物が数多く修復がなされたことや、長年の夢だった山車会館が各町につくられたことなど、期待以上の10年間の事業内容ではなかったかと感じております。 私は、今まで諦めかけていた、手を入れたくても財政的に厳しくて、忸怩たる思いで後継者にどう引き継いでいくか悩んでいた人や、建物を壊してしまうしかないと思っていた人には、先祖からの貴重な財産をきちんと整備修復し、後世に伝えることができた、このことに安堵をしているんではないかと思っております。本当にすばらしいことであり、関係各位の皆さんの御努力に改めて敬意を表したいと思います。 今回の第2期の白河市歴史的風致維持向上計画が策定されるということで、第1期にできなかったことや、やり残したこと、さらなる利活用について、期待をしながら、お伺いをしたいと思います。第1期の白河市歴史的風致維持向上計画に基づき、いろいろな事業が行われてきたと考えますが、初めに、どのような思いでこの計画が策定され、どのような事業がなされ、成果はどうだったのか、どのような課題の下、第2期の計画が策定されたのか、鈴木市長のまちづくりの思いをお伺いしたいと思います。 ○菅原修一議長 鈴木和夫市長。 ◎鈴木和夫市長 今、須藤議員から懐かしい話がございましたが、私はこの法律を大変高く評価しておりまして、法律の制定の年次ははっきり覚えていませんが、多分市長になった前後であろうかと思います。当時は珍しい、これは国土交通省と農水省と文化庁の共管の法律でありまして、通常、これまでは国交省と文化庁が手を組むということはあり得なかったわけでありますが、ということは社会が大きく切り替わってきていて、まちづくりにとって文化的な建造物あるいはなりわいあるいは営みですね、そういったものが非常に重要であるということを、国が自らそういうことの方向性を示したという意味では画期的な法律であるというふうなことから、中活とともにこの歴史まちづくり法認定にこぎ着けようということで、当時の職員は今はもう退職しましたが、これを2年間でやりたいと、こういう話だったのが1年でやってくれということで、平成22年から取りかかって、必死になって国交省と交渉し、翌年の2月、23年2月の半ばだったと記憶しておりますが、国の副大臣か政務官かから認定書を頂戴いたしました。その直後に大震災があったと、こういうことでありますが、この白河の歴史まちづくり法認定を取ったことによって、実は東北で2番目でありました。弘前に次いで2番目。これに次いで、福島県内では桑折町が続き、国見町が続き、磐梯町が続き、つい先月は棚倉町が続いたと。これ県内、福島、全国見ても、これだけ歴まち法の認定を取っている県は多分福島県が一番多いと。その先鞭を切ったのが白河市であると、こういうことで、県からも高い評価を受けているところであります。 それ、なぜそういう認定を取れたかといえばそれは、何回も何回も申し上げておりますが、白河にはそれだけの資源が残っているからであります。歴史的建造物、小峰城あるいはいろんな蔵ですね。あるいは提灯まつり、だるま市、こういったものがあるから、この歴史まちづくり法の認定を受けられるということであります。 そしてまた、これもちょうど震災の7か月ですか、前に小峰城も国史跡の指定を取ったということも合わせると、中活法、歴まち法、国の小峰城の国史跡指定、これが3点セットになって、ちょうど21年から22年にかけてこの認定を取ったということが、実はこの後の震災後に大変大きな影響を与えたと、こういうふうに考えているわけであります。 そして今、議員からも話がありましたが、あの大震災で、白河市内の土蔵、蔵が相当壊れました。ほぼ9割方、何らかの傷を負ったということであります。認定を取った僅か3週間ぐらい後に、あの大地震でほとんどの蔵が影響を受けた。 今、蔵というのはほとんど無用の長物でありますから、むしろ所有者は維持費にお金かかって仕方がないということであります。ですから、ずっと私が懸念したのは、これを放っておくとみんな蔵は潰れていくということですね。蔵が潰れたまちが、あちこちに空き地ができて、そこに駐車場しかできなかった土地を、まちを考えたら、こんな殺風景なまちはありませんね。ということで、当時職員と一緒に、ずっと一軒一軒回りました。一軒一軒回りながら、何とか修復できませんかということで、幸いこの歴まち法の指定を取っていたがゆえに、国の補助金も多少入ってきて、そこに市が単独費を乗っけて、上限200万円だったか、300万円だったかはっきりしませんが、それで一軒一軒回って何とか、市のほうも助成金を出しますから、蔵の再生、再建をしませんかとあるいはしてくださいと、こういうお願いをいたしました。全部が全部ではありませんでしたが、7割から8割ぐらいは、市長がそこまで言うなら分かったと、こういうことでその再建に応じてくれたということは大変、今となっては、それはこの行動に移ってよかったなというふうに思っております。 あるいはまた、道場門の遺構がありますね。道場門も一部は、最初はあそこに図書館をつくる予定だったわけでありますが、図書館をつくっちゃったらその道場門は埋まっちゃいます。これは残すべきだということから、図書館も場所を移しましたし。あるいは旧脇本陣、これは新撰組の斎藤一も泊まっているし、天皇陛下もお泊まりになっていることだし、非常に有名なあるいは奥にちょっと入っていますので分かりにくいんですけれども、非常に歴史的な建造物でありますから、こういったものを何とか復元できないか。あるいは、町並みを整理するのに、一番町大工町線をそれらしき風情のある道路にしたと。こういう、これは景観もそうですが、景観も併せて、歴まち法と景観と中活と、小峰城の修復と、こういったものを進めてまいりました。 さらには、これも実は地味な行政に見えるかもしれませんが、実は大きな影響があるものとして、南湖の北東部の店舗群に地区計画というものを、これ入れましたですね。これも当時導入したのは白河と太宰府だけでしたが、南湖というのは規制でがんじがらめであります。新しく参入できないという規定になっているんですね。しかし、それではもう、例えばだんご屋さんが1軒撤退したら後にもう入ってこないというふうになっちゃう。何とか違う種類の店が入ってくれないかと、そのためには規制緩和する必要があるということで、地区計画というものを立て、導入しました。その結果、SHOZOが入ってきた。SHOZOが入ってきたらどうでしょうか。南湖の風景は一変しましたですね。にぎわいが完全に戻ってきたというのか、にぎわってきたというか、完全に変わってきました。そういったこと。 あるいは歴史教科書「れきしら」、これもそのとおりです。歴史文化のまちを標榜する以上は、子供たちに白河の歴史を教えずして何の教育であろうかということを強く私は感じました。皆さんも多分記憶があると思いますけれども、皆さんの中で、白河で戊辰の戦争のときに白河口の決戦ということがあったということを教科書で勉強したことがありますか。ないはずですよ。教えなかったんですから。それ自体が異常なんですよね。ですから、子供たちに小さいうちから白河の歴史、伝統を教えましょうというので、「れきしら」という副読本を使って子供たちに教えてきた。その結果はどうでしょう。子供たちは間違いなく故郷への愛着心が増えてきています。この七、八年間で。ということですね。これも歴史まちづくり法の理念が入っているからであります。 こういった取組によって、白河の町並みの保存、修景あるいは景観に対する意識の向上、こういったものが図られたと、こういうふうに思っております。 しかし、また一方では、人口減少や少子高齢化によって空き家、空き店舗が増加をし、今言った歴史的な風致を形成してきた商家や蔵などの維持管理も難しくなってきているという難しい問題にも直面をしております。 ですから、この2期目は、この城下町の良好な景観、これを後世にどうやって引き継いでいったらいいのかということを考えつつ、なおかつ、町なかをどういうふうににぎわいを創出するかということ、そして郷土愛をどういうふうに育んでいくかと、こういったことを考えていく必要があると思っております。 2期計画では具体的に言うと、清水門の復元とか太鼓櫓の修復、それから、小峰城東側の丘陵、北面部の石垣がいずれ、あそこに杉の木が植わっていますが全部伐採をします。国道294号の工事も順調に進んでいますから、近いうちにきれいにあの石垣の上に立っている木を伐採します。そうすると、きれいにあの石垣が国道294号までずらっと並んでいるのがはっきりと確認できます。そういうことを中核にして、小峰城の魅力向上にも取り組んでまいりますし、さらには今言った脇本陣とか、小南湖、これは非常にきれいな、本当に景観のきれいなところですね。あとあるいはそういった町なかの史跡、こういったものを、観光とか芸術との連携を強化して、点在する歴史的建造物や空き家について、例えばシェアオフィスとかあるいはコミュニティーカフェとか、そういった、特に女性とか若者がそこに入って何事かをなそうとするような、そういうような場所にもなり得るというふうに思っておりますので、そういう時代の転換に合ったようなまちのつくり方あるいは空き家の利活用、こういったものを探っていきたいというふうに思っておりますし、さらには、歴史的な白河の歴史文化というものに対する愛着、我がまちに対する郷土愛、そういったものもさらに育んでいきたいというふうに思っております。 これは同時に、今日の午前中も議論がありましたが、コロナというこの疫病は、不幸でありますが、多分社会を大きく変えていくだろうと。そして地方にとっては、フォローの風が吹くんではないかということを申し上げました。それは全くこの問題にも当てはまるわけであります。 歴史まちづくりのこの考え方、この理念を取り入れて、伝統と歴史と、そしてその背景にある歴史と文化と、そしてそれを具体的に実践していく行動力、それによって、白河が魅力あるまちとしてこれからも存在し続けるという、ある意味でのチャンスの時代になっていると思っておりますので、この歴史まちづくり計画の2期計画については、そういう時代の変換点、変遷、そういったものを敏感に捉えながら、白河に合ったまちづくりを進める大きな武器として利活用していきたいと思っております。 ○菅原修一議長 須藤博之議員。 ◆須藤博之議員 ありがとうございました。ぜひですね、子供たちに郷土愛を育んでいくような施策をこれからも取ってほしいなと思いますし、私も蔵とかいろんなものを見させてもらいましたが、みんな立派な蔵であるし、欄間、また床の間、それぞれ工夫をしたすばらしいものがいっぱいある。それを眠らせておく手はないなと思っておりますので、これからもよろしくお願いしたいと思います。 次に、歴史的建造物群の映像記録化とマップ化についてということでお伺いをしたいと思います。 今述べたように、せっかく歴史的建造物を修復されてきたわけでありますが、まち歩きやまちづくりに有効活用しない手はないと考えます。貴重な財産ですから、記録に残さなければならないと考えております。そして、どうせ記録するのであれば、その価値を解説し、視覚から入れる映像による保存を考えてみたらどうかと思います。 また、その建物のところで、今はやりのQRコードで読み取れ、解説を聞きながら見学をすると。説明員を配置しなくてもよいという、このような取組をできないだろうかと。また、建造物群のそれぞれの写真と解説のついたまち歩きマップなどが整理されれば、白河のまち歩きの魅力がさらに広がるのではないかと考えますが、いかがでしょうか、お伺いをしたいと思います。 ○菅原修一議長 鈴木建設部長。 ◎鈴木由起彦建設部長 歴史的風致形成建造物については、これまで写真や平面図のほか、指定の根拠となる資料を台帳にまとめ、建物の所在等を市のホームページで公開するとともに、当該建物にも由来などを説明したプレートを掲示し、紹介してきたところであります。 映像記録化やマップ化については、これらの活用や回遊性の向上に寄与するものと考えられることから、今後事業化も含め、検討してまいりたいと考えております。 ○菅原修一議長 須藤博之議員。 ◆須藤博之議員 ぜひですね、台帳とかそういうものはほとんど一般の人は見ることができないし、ふだんの生活の中で見られるようなものが本当に必要なんだろうなと思っておりますし、きっちりとした映像資料というものを記録することによって、それをいろんなところに活用できると思いますので、きっちりとしたスタンスで映像資料と、記録化ということをぜひ進めてほしいなと、再度要望して次に入りたいと思います。 次に、共楽亭や友月山公園等の有効利用について、お伺いをしたいと思います。 せんだって、共楽亭でのお茶会に参加をさせていただきました。改めて先人はすばらしい財産を残してくれたなと感じ入りました中で、利用者の皆さんから、もっと使用しないともったいないのではないかという声や、わびさびといいながらも、もう少し常時建物の手入れをしたほうがよいのではないかというような声が聞こえましたし、私もそう感じてきました。 友月山もそうでありますが、景色を見て楽しむところが、景色を見ることができない状態になっていると。これでは意味がないように思います。きっちりやはり整備をしておくということが大切なんではないかなと思っておりますし、共楽亭は常時開放ができないということであれば、庭だけは自由に通り歩きできますので、そこにベンチを置いて、そこから眺めていろんな感傷に浸る、昔の人はここから、殿様はここから見てこんなことを感じたんだろうなと思われるようなものが、ベンチがあってそこに座るだけでも、大分雰囲気が変わるんではないかなと考えます。気軽に親しむことができるような、そんな文化財であっていいのかなという気がしますので、その点について、今後の利活用、どのように考えていくのか、お伺いをしたいと思います。 ○菅原修一議長 鈴木建設部長。 ◎鈴木由起彦建設部長 共楽亭は、湖全体を見渡せる視点場となっておりますが、現在、湖畔の松が大きくなり、湖を見渡すことが困難な状況にありますので、今後、視点場からの景観を楽しんでいただくため、樹木の管理方法について検討してまいります。 併せて、関山、千世の提、千代の松原の景観をゆっくりと眺めることができるよう、ベンチなどの設置についても検討してまいります。 また、友月山公園は、山頂から小峰城三重櫓や市内を一望できる視点場となっておりますが、樹木が成長し一部視界を遮る場所もあることから、視点場としての魅力を十分に発揮できるよう、維持管理に努めてまいりたいと考えております。 ○菅原修一議長 須藤博之議員。 ◆須藤博之議員 ぜひですね、これこそ埋もれている資源かなと思いますので、きっちりと整備をして、いつでも見られる、いろんな人が利用できるというものにしてほしいなと思いますし、先ほど言いましたように、そこにQRコードをつけておくだけで、タッチすると解説を聞きながら白河、友月山から右に見えるのはこんなお城でとか、いろんな解説が聞けると。共楽亭もそうですね。あそこでQRコードをタッチするだけで、今皆さん携帯を持ってますので、携帯を聞きながら、ここの南湖の公園の景色はこういうふうに見るとこんなものがあります、関山がこういうふうに見えますよという解説がなされただけで、すごい深みが出てくるのかなと思いますので、ぜひそこら辺のものを全部一体化で進めてほしいなと思いますが、どうでしょうか。 ○菅原修一議長 鈴木建設部長。 ◎鈴木由起彦建設部長 今、議員から御指摘のとおり、やはりこの南湖公園の魅力をさらに高めていくということで、施設のハード的なものだけではなくて、今お話ありましたように、その個々の施設、それがいかにこう、そこに訪れる方に心深く浸透するようなものになるような、PRの仕方といいますかあるいは施設の提供の仕方ということで、非常に重要な要素かなというふうに考えております。 ○菅原修一議長 須藤博之議員。 ◆須藤博之議員 はい、よろしくお願いしたいと思います。 次に、各祭礼の映像記録化についてお伺いしたいと思います。 第2次計画の中でも祭礼というものが取り上げられておりますが、本市では、各地域において、多くの祭礼が行われてきております。その様子の記録というのはほとんど1枚か2枚の写真と簡単な解説であります。図書館に行って、私もちょっと映像化されているのはあるのかなと思って聞いてみましたが、本の中に文章として解説が載っているだけであります。僅かな記録であります。 これも先ほどお尋ねした歴史的建造物と一緒で、しっかり映像として残しておかなければならないのではないかと思います。特に祭礼など動きのあるもの、これは写真と文章では伝え切れないものであると思います。映像として残すことによって、しっかりと最後まで保存することができるし、継承の役にも立ちますし、また、子供たちの教材にも利用できるのではないでしょうか。 文字では、笛の音色、音程、踊りのしぐさ、口上を述べているときの緊張感などの様子は伝わってきません。映像はそういうものを残さず映し取ります。また、準備の段階から本番、片づけまで残すことにより、新たなヒストリーができるんではないかと思います。そういった意味でも、今現在、残しておかなければならないものがたくさんあると思いますが、そういったものの映像保存の考え方についてどう考えているのか、お伺いをしたいと思います。 ○菅原修一議長 鈴木建設部長。 ◎鈴木由起彦建設部長 歴史と伝統を生かしたまちづくりを推進する上で、地域の年中伝統行事や祭礼を守り伝えていくことは非常に重要であると考えております。 地域で行われている民俗行事につきましては、平成21年度から、関辺のさんじもさ踊や奥州白河歌念仏踊をはじめとした市内各地の民俗行事について、行事スケジュールの聞き取り、写真撮影、一部映像記録するなどの調査を行っております。 今後は、これまでの調査資料の整理を行うとともに、新たに公開を前提とした映像を作成し、本市の貴重な地域民俗行事や祭礼の資料として、DVD等による図書館での閲覧や貸出しができるよう検討してまいりたいと考えています。 ○菅原修一議長 須藤博之議員。 ◆須藤博之議員 ぜひDVD化をしてほしいなと思っております。本当にちょっとした写真と文章では伝えにくい、そして子供たちに継承するのであれば、しっかりとした最初から最後までのきっちりとした映像化というものが必要だと思いますので、よろしく、これもお願いしたいと思います。 次に入ります。 電線電柱類の景観阻害対策について、お伺いをしたいと思います。 私は、横切った電線や高い電柱のなくなった小峰通りから見る白河駅、小峰城のロケーションが好きであります。市長は先ほど話題にしておりましたが、某車メーカーのコマーシャルで白河駅が全国に発信され、話題を呼んでおります。コロナが落ち着いたらぜひ白河駅に来て見てみたいという方が、私の全国の仲間からも電話が来たり、あそこは白河駅だろうという話が結構来ております。 そしてそのときにも、まち歩きをしてもらいたいなと思いますが、景観を阻害する電線電柱があると、魅力が半減するのではないかと危惧するものであります。 第2期の計画の課題の中でも景観阻害対策が取り上げられていますが、どのような取組をされようとしているのか、お考えがあればお聞きをしたいと思います。
    菅原修一議長 鈴木建設部長。 ◎鈴木由起彦建設部長 1期計画では、小峰通りの愛称で知られる白河駅白坂線において、白河駅前交差点から谷津田川までの区間427メーターの無電柱化し、眺望景観の向上を図ったところでございます。 また、現在整備中の国道294号の白河バイパスにおいても、その一部区間で今、無電柱化が進んでおります。 現国道294号の無電柱化につきましては、提灯まつりやだるま市など祭礼行事の運営に支障を来していることや景観阻害の要因となっていることから、調査・検討を重ねてまいりましたが、歩道幅員が狭いことやコストの問題、そして電気事業者等との協議も必要であることから、事業化には至ってございません。しかしながら、無電柱化につきましては、町なかの景観形成、歴史まちづくりの観点からも重要だと考えておりますので、引き続き事業化の可能性について検討してまいりたいというふうに考えています。 ○菅原修一議長 須藤博之議員。 ◆須藤博之議員 よろしくお願いします。 次に、(2)のパブリックコメントについてお伺いをします。 現在いろんな計画を策定するに当たって、広く市民の声を聞くということで、パブリックコメントが用いられるようになりました。 まず初歩的なことでありますが、パブリックコメントとは何か、お伺いをしたいと思います。 ○菅原修一議長 鈴石市長公室長。 ◎鈴石敏明市長公室長 パブリックコメントは、市政への市民参画を促し、公正で開かれた市政運営を推進するため、施策等の素案を示し、広く意見を聞く制度であります。 本市においては、対象となる施策や公表の方法、意見の提出を求める期間等について要綱を定め、それに基づき実施しているところであります。 ○菅原修一議長 須藤博之議員。 ◆須藤博之議員 ありがとうございます。そういう中で、今回の第2期白河市歴史的風致維持向上計画、これもうパブリックコメント終わったと思いますが、市民からどのような意見が出されたのかお伺いをしたいと思います。 ○菅原修一議長 鈴木建設部長。 ◎鈴木由起彦建設部長 計画案について、去る11月16日から30日までの15日間、パブリックコメントを実施した結果、1件の提出がございました。 内容につきましては、歴史的風致形成建造物をリフォーム技術で適切に保存していくことが必要であるといった趣旨の御意見をいただいております。 ○菅原修一議長 須藤博之議員。 ◆須藤博之議員 次に、過去に行われたパブリックコメントの状況はどうであったのか、これからも広く市民の声を聞くことは大切だと考えますが、同時に、大変難しいことだろうと考えております。どのように聞いていくのか、お伺いをしたいと思います。 ○菅原修一議長 鈴石市長公室長。 ◎鈴石敏明市長公室長 平成29年から令和元年度の3か年で18件のパブリックコメントを実施し、13件の意見をいただきました。 いただいた意見につきましては、実施機関で十分に検討した上で、当該施策等に反映するべきかどうかを判断しております。 一方で、意見が出されない案件もあることから、パブリックコメントを実施することや、その内容を幅広く周知するため、これまでの広報紙やホームページによる公表に加え、フェイスブックやツイッターなどのSNSも活用してまいります。また、インターネットを見る機会が少ない高齢者等に対しては、町内会回覧の活用などを検討し、より多くの方から意見が寄せられるよう工夫してまいりたいと考えております。 さらには、日頃から市民が市政を身近に感じ、関心を高めてもらえるよう、様々な機会を捉えて、市の施策について説明し、市政に参加しやすい環境づくりに努めてまいりたいと考えております。 ○菅原修一議長 須藤博之議員。 ◆須藤博之議員 ぜひそのように図ってほしいと思います。 と言いながらも、今ここにある白河市公共施設個別施設計画、これのパブコメのチラシを見ると、閲覧方法、白河市公式ホームページからのダウンロード、窓口の閲覧、本庁舎、表郷庁舎、大信庁舎、東庁舎窓口としかありません。やはりこれで、あなたたち来て見なさいよという形で広く意見を求めるというのは、大変ちょっと難しいのかなと思いますので、ぜひ細やかに、町内単位とかで、大変な資料だと思いますが、広く意見を求めているのであれば、もっと意見を出しやすい環境づくりに取り組んでいただければと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 次に、教育行政に移りたいと思います。 これも不思議な巡り合わせだなと感じておりますが、歴まちと同じく平成21年12月議会において、新型インフルエンザが流行しており、その対応について当時の平山教育長に、学級閉鎖、学年、学校閉鎖、休んでいる児童生徒への学習指導、そして受験での対応についてお伺いした経過がございます。今、同じくコロナで、同じような形で歴まちやってコロナをやるというのは、不思議な巡り合わせだなと感じております。 今回のコロナと11年前のインフルエンザでは比べられませんが、当時は大きな問題でありました。そのような中、当時と現在の大きな違いというのは、11年の流れの中で、私2つ感じております。1つは、スクールカウンセラー制度というものが大変充実し、生徒の不安を取り除いたり先生方の不安を取り除けることができるということと、学習指導の中にタブレットなどのICT技術が格段に進歩普及し、導入活用されるようになってきたということではないかなと思っております。 私はこれを上手に活用すべきだろうと考えますが、そのような中で、今年2月以降、コロナのため、学校現場では一斉休業があったり、各行事の延期や中止であったり、特に、最高学年、最後の学年の児童生徒の皆さんにとっては大変な思いがあったんだろうと推察をしております。そのような意味で、コロナ禍における学校行事と生活学習について、先ほどの北野議員の答弁と重なるところもありますが、何点かお伺いをしたいと思います。 初めに、学校行事はどのように行われてきたのか、お伺いをしたいと思います。 ○菅原修一議長 芳賀教育長。 ◎芳賀祐司教育長 市内の小中学校においては、感染リスクの低減を図るために3密とならないように工夫し、学校行事を実施しております。特に文化祭や運動会は、活動時間を短縮したり、参加者数を制限したりして実施しました。 実施後、児童生徒や保護者からは実施できた喜びの声が多く聞かれ、教員からは、行事を通して児童生徒につけたい力をつけることができたという声があったと聞いております。 一方で、参加者が制限されたことで、祖父母の中には孫の活躍する姿が見られず残念がる声もありました。 今後の学校行事の実施においても、感染症予防対策を十分に行い、保護者と相談しながら実施していきたいと考えております。 ○菅原修一議長 須藤博之議員。 ◆須藤博之議員 ぜひ工夫をして、一生に一度の晴れ姿なんで、できるだけみんなが遠くからでもいいから見られるような、密を防ぎながら見られるようなアイデアを出していただければと思っております。 次に、児童生徒の現在の生活の様子、学習の状況はどのようになっているのか、お伺いしたいと思います。 ○菅原修一議長 芳賀教育長。 ◎芳賀祐司教育長 児童生徒は、新型コロナウイルスへの不安を感じながらも、学校の新しい生活様式に従い、落ち着いた生活を送っており、今後も注意深く見守っていきたいというふうに思っております。 学習面では、夏季休業中に授業日を8日間設けたことや時間割を工夫して対応してきたことにより、臨時休業による学習の遅れは少しずつ回復し、2学期中には年度当初の計画どおりの進度となる予定であります。 なお、今後は、市の学力調査を実施し、学習の定着を確認してまいります。 ○菅原修一議長 須藤博之議員。 ◆須藤博之議員 次に、コロナ等による休業時の学習指導体制は整ってきたのか、9月定例会答弁では、タブレットが年内に納入されると言っておりましたが、どのような状況であるのか、お伺いをしたいと思います。 ○菅原修一議長 芳賀教育長。 ◎芳賀祐司教育長 4月、5月の臨時休業に比べ、学年の学習が進んでいることから、家庭で学習する教材は整えやすい環境となっております。それから、リモート授業や課題を送信できるタブレットの整備や活用方法については、現在準備を進めているところであります。 ○菅原修一議長 須藤博之議員。 ◆須藤博之議員 ぜひ有効活用になるよう、お願いをしたいと思います。 次に、修学旅行についてでありますが、コロナ禍の中、各学校、工夫を凝らして実施したと聞いておりますが、各学校の修学旅行はどのようであったのか、お伺いしたいと思います。 ○菅原修一議長 芳賀教育長。 ◎芳賀祐司教育長 市内の小中学校の修学旅行は、保護者と相談しながら時期や行き先を変更し、全ての小中学校で実施することができました。 特に、中学校の修学旅行の実施に当たっては、新型コロナウイルス感染症が収まらず、私自身もとても悩みましたが、市長より、生徒の一生の思い出をつくってあげてくださいとの後押しもあり、感染症対策には十分気をつけながら実施したところです。 各学校では、旅行業者と見学先の新型コロナ感染防止対策を確認し、安心・安全を第一に、旅行先を関東方面から東北方面や山梨のほうに変更し、9月、10月に実施しております。 ○菅原修一議長 須藤博之議員。 ◆須藤博之議員 今回の修学旅行、思ったより、私はよい感触であったと聞いておりますが、児童生徒や先生方の感想はどのようであったのか、お伺いをしたいと思います。 ○菅原修一議長 芳賀教育長。 ◎芳賀祐司教育長 修学旅行が実施できるかどうか不安に思っていた生徒や保護者もいた中、安心・安全を第一に工夫しながら修学旅行が実施できたことはとてもよかったことと思います。 参加した生徒からは、友達との思い出ができた、旅行先の方々に歓迎されうれしかったなどの声が上がり、保護者からは、どんな形にせよ修学旅行を実施していただいたことはよかったという喜びの声が聞かれました。教員からは、旅行を通して生徒の絆が深まったという感想が上げられております。 ○菅原修一議長 須藤博之議員。 ◆須藤博之議員 ありがとうございます。 次に、これからの修学旅行についてでありますが、来年もコロナが収まらない状況の中、今、今年の修学旅行の教育長から感想などお伺いしますと、今までのように関東方面ありきというこだわりは持たなくてよいのではないかと思いますし、修学旅行の目的にかなうものであれば、いろいろな方面をその都度考えてもよいのではないかと考えてもおります。 また、ここ昨今の修学旅行の状況、私たちの時代と全然違いますし、市長のときとも違いますし、大きいバスでみんなで行って、バスの中で1日みんな集団行動するという形から、もうグループに分かれて自由行動で1日歩くというような修学旅行に、大分変わってきているなと思っておりますが、そういった意味で、やはりもう一度みんなでやることによって絆が、先ほど言われたように、深まるというようなことがあると思いますので、その在り方も含めて、場所もそうなんですが、修学旅行ってもう一度、原点から戻って考える必要があるのかなと思いますが、教育長の考えをお聞きします。 ○菅原修一議長 芳賀教育長。 ◎芳賀祐司教育長 修学旅行は、やはり児童生徒にとって学校生活のすごく大事な思い出に残る大切な行事であります。来年度についても、今年度の成果を踏まえ、新型コロナウイルス感染の状況を考慮しながら、保護者や児童生徒と十分に話を行った上で実施するよう、これからも指導してまいります。 今、議員がおっしゃったように、修学旅行の在り方自体もやはり見直す一つのきっかけになったかなと思います。ちなみに、来年度、各学校、計画しておりますけれども、やはり関東方面ではなくて、やはり今年行った山梨とか東北方面という形で変更を考えている学校が多いです。 ○菅原修一議長 須藤博之議員。 ◆須藤博之議員 ぜひですね、修学旅行の目的って何なんだろうということを真剣に一回考えるちょうどいい時期に来たのかなと思いますので、そこを考えて、子供たちにいい思い出が残るような形にしてほしいと思いながら、逆に、市内外から学習・修学旅行誘致についてということでお聞きしたいと思います。 これまで何度となく質問をしてきましたが、今回のコロナ騒動によって、東京一極集中ではない新たな学習修学旅行の在り方が、全国の各学校で模索をしていると思われます。まさしくコロナによるけがの功名だなと私は思っておりますが、ぜひこの機会にですね、白河にたくさんの児童生徒が訪れていただけるようなプランの作成、発信をしていただきたい。先ほど市長が県の話をしていましたが、本当に今、小峰城、旬でありますし、南湖公園も、私たち考えているよりもっとすごいものがあり、大変な売りだと思っております。また、白河、那須、会津といった、一体となったコースというのは魅力満点だと私は考えております。そういった意味でも、もっといろんなものと連携を密にしながら、これは、3密を守るのでも、3密ではなくもっと密を深めるようにしてモデルコースをつくっていただきたいと考えますが、いかがでしょうか。 ○菅原修一議長 芳賀教育長。 ◎芳賀祐司教育長 小中学生が歴史文化再発見事業で本市の魅力を学んでいるように、小峰城や南湖公園、白河の関など、歴史や文化を学ぶ場がこの市にはたくさんあります。 市外の小中学生が体験学習や旅行学習で白河市を訪れるよう、実は10月に本市で行われた県都市教育長会議において、観光課より市のパンフレットを準備していただいて、各教育長に配付するとともに、小峰城歴史館を見学していただき、PRしたところであります。今後も機会を捉えて働きかけていきたいなというふうに考えております。 ○菅原修一議長 須藤博之議員。 ◆須藤博之議員 ぜひお願いしたいと思いますし、市長、これはちょっとお願いなんですが、この学習旅行とかというものは、教育委員会主導にはなると思うんですが、どうしても先生方だけでは難しいところがあると聞き取りの中でも話が、やはり観光課、そして広報、またボランティアガイドを常時やっている人たち、そういうのが一堂に会してですね、白河モデルというものをつくる必要があるんじゃないか、そういったプロジェクトチームみたいなものをつくりながらモデルコースを作成するというのは、どうでしょうか。やはりそういうふうにすべきだと思いますが、市長の考えなんかありましたらお伺いしたいと思います。 ○菅原修一議長 鈴木和夫市長。 ◎鈴木和夫市長 確かに、修学旅行については教育委員会のレベルではないと思います。すなわち、これは市の魅力を発信することでありますから、今、議員おっしゃるように、関係部局があるいは民間団体が集まって、どういうふうにしたら修学旅行地として白河を選定してもらえるかと。先例として会津若松市はもう有名でありますが、それに次ぐ福島県内への修学旅行先として白河を考えてもらうための様々な研究会などを立ち上げるには、いい時期なのかもしれません。それについても考えていきたいと思います。 ○菅原修一議長 須藤博之議員。 ◆須藤博之議員 よろしくお願いいたします。 最後に、防災行政のコロナ禍における避難所についてお伺いをします。 担当課の皆さんにおかれましては、8.27水害、東日本大震災、台風19号災害と、大きな災害が発生するたびにその都度、新たな避難所の在り方、対応が求められ、その都度、時々にいろいろな方法を講じてきたこと、御苦労なさってきたことを承知しておりますが、そういう中で、今回はソーシャルディスタンスという、3密を防ぐという新たな避難所の在り方が求められているわけであります。 コロナ禍における避難所の在り方、収容人数の制限も変わると思いますが、その対策も含めてどのようにしていこうとしているのか、お伺いをしたいと思います。 ○菅原修一議長 邊見市民生活部長。 ◎邊見正則市民生活部長 避難所での感染防止対策では、避難された方々に手洗い、マスクの着用の励行をお願いするとともに、受付時の検温、問診のほか、密の状況を避けるために、家族の人数に応じて区画の設定やパーテーションの設置により、一定の距離を設けるなど、それぞれの対策を講じることとしております。 また、避難中には、定期的な検温はもとより、長期間の場合には保健師による健康相談を予定しております。 市内には23か所の指定避難所の収容人数につきましては、コロナ以前は9803人を想定しておりましたが、パーテーションの設置やソーシャルディスタンスを考慮した場合には5171人の見込みになるものでございます。この不足に対応するために、災害発生時には、旅館や民間の研修施設などを避難所として利用できる宿泊の協定を結び、受入先の確保に努めているところであります。 また、水害時には安全な自宅2階への垂直避難あるいは親戚や知人宅への分散避難など、避難所へ行く以外の避難方法についても、適時、広報紙や市のホームページにより周知をしているところでございます。 ○菅原修一議長 須藤博之議員。 ◆須藤博之議員 次に、コロナ対応の避難所設置訓練についてお伺いをしたいと思います。 災害時には複数の場所で同時に避難所を開設するわけであります。それぞれの役割の中で訓練を行っていると思いますが、実際現場で非常時にまごつかないためにも訓練が必要だということは、執行部も十分承知していると思いますが、それらの設置訓練についてお伺いをしたいと思います。 ○菅原修一議長 邊見市民生活部長。 ◎邊見正則市民生活部長 新型コロナウイルス感染対策を取り入れた避難所開設マニュアルに基づき、運営を行う職員の対応力強化を目的に、8月26日、国体記念体育館において開設訓練を実施いたしました。 訓練では、マスクや消毒液の備品の設置、パーテーションを活用した避難スペースの設営など、避難者の健康管理や施設内の衛生管理に徹底できるよう、実演形式を取り入れたところであります。 今後とも市の総合防災訓練等を通し、スムーズに避難所の開設や運営ができるよう備えてまいります。 ○菅原修一議長 須藤博之議員。 ◆須藤博之議員 ありがとうございます。 これは某市の話なんですが、そちらの市会議員の人と話していたら、避難所が設置されたということで行ってみたら、たまたままごついていた。どうしてかというと、私は訓練に参加していませんでしたという人が張りついたというようなことがあったということで、全員できるだけ、やはりやったほうがいいだろうというようなお話をしていましたので、誰が行ってもまごつかないように、できるだけ職員の方は多く訓練をしてほしいなと思いますし、いつ何事が発生しても大丈夫なように万全の準備をしてほしいとお願いし、私の一般質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。--------------------------------------- ○菅原修一議長 以上で本日の日程は全て終了しました。 12月14日は定刻から会議を開き、一般質問並びに上程議案に対する質疑を行います。 本日はこれにて散会します。     午後3時25分散会---------------------------------------...